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ウーゴズ・ブログ|kumaのブログ(アート編)

美術館向けの展覧会企画に携わってきたKuma氏が語るアートのつれづれ。

昨日は、イッキ描きの画家・菊地理画伯のギャラリートークでした。楽しかったですよ!

 

テーマは菊地画伯が主張する絵画鑑賞の4つのポイント《密度、透明感、踏み込み、筆の喜び》について。

落語が趣味の菊地画伯はしゃべり出したらとまらないという癖があるので、少々心配しましたが、参加者のみなさんからの質問も活発で大変盛り上がりました。

 

「密度」

密度については「画面に抜けがない」すなわち「緊張感」があって「絵に厚みがある(絵の具の盛り上げではありません)」ということでしたが、参加者の方からは「イッキ描き」は短時間での勝負なのでその一瞬に込める感動の密度が濃くなるという理解もあるのではという発言もありました。

みなさん「踏み込み」というのが一番わかりにくいようでしたが、これは、画伯的にはキャンヴァスに対峙するときの意気込み、姿勢をさすということでした。キャンバスに押し込まれずにキャンヴァスの向こうに突っ込むように描かれているかということ。要は自分の絵の現状に甘んじるような姿勢ではなく、常に次の表現を目指す姿勢で描かれているかなんですね。

 

「筆の喜び」
絵を描くことに付随する世俗的成功とかの邪念が見える、仕事だからとかの義務感で描かれている絵はダメ!純粋に筆を動かすことを楽しみ、喜んでいるかどうかがポイントだそうです。

 

エンディングは
《とにかく府中市美術館の「長谷川利行」展に行けば「筆の喜び」は一目瞭然にわかる》とのことでした。
たしかに「長谷川利行」展は必見です!

 

今日の1枚はできたてのホヤホヤ、新作から:
《あじさい》
油彩/カンヴァス SM(サムホール) 15.8 x 22.7 cm
2018年

 

昨日のイッキ描きブログは『歳をとりたい』

菊地画伯は若い頃から歳をとりたかったそうです。90歳近くになって楽々と大作をものしたティツィアーノや富岡鉄斎にあこがれていたからということですが・・・ちょっと無理があるような気もします。
イッキ描きブログ

 

私は普通に『歳はとりたくない』方ですが、それでも90歳前後で精力的制作活動していた巨人たちの存在は心強いでね!

いよいよ今週の日曜日から菊地画伯の個展が始まります!
初日のギャラリートークでは画伯の絵を肴に盛り上がりましょう!6月17日15:00からです。

 

今日の1枚は新作から:
《黄色いバラ》
油彩/カンヴァス F4 33.3 x 24.2 cm

 

落語の死生観 『粗忽長屋』

落語好きの菊地画伯、一昨日の一季描きブログでは、柳家小三治の『粗忽長屋』をネタに落語の死生観について語っていました。画伯によれば、ここで語られているのは、「自分自身は死なない」という思想とのことです。
dだから、一応生きるという前提で頑張る!これが菊地流のようです。

→ イッキ描きブログ

 

今日の1枚は作品集『躍動』から:
《南仏 緑の村》
油彩/カンヴァス F4 24.2 x 33.3 cm

 

☆菊地画伯が還暦を過ぎてから挑んだフランスでのアート・イン・レジデンス。その時の1枚です。
「一応生きるという前提で頑張る」
だからこそ、いくつになっても新しいことにチャレンジできるんですね!