回文二連俳句「渦連星〈双子座〉」3回目・秋 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

24回続ける予定ですから、タイトルをきめました。回文二連俳句「渦連星〈双子座〉」です。その3回目。春・夏の次は秋でしょう。逆読みすると隣の句になるという趣向です。

○むげつぞや/にさしひごはは/やきつかみ

  無月ぞや/二三四秘語葉々/野狐神
  三日月や/母恋しさに/八十告げむ


無月(むげつ):十五夜があいにくの曇りで見えないとき、月が無いけど滅法明るいと妙な愛で方(めでかた)がおもしろい、秋の季語。
狐神(きつがみ):伏見稲荷。
三日月(みかづき):秋の季語。五穀をつかさどる倉稲魂神の別名を御食津神(みけつかみ)というので三狐神(みけつかみ)と結びつけてキツネを稲荷神の使いとする俗信ができた。第二句の「三日月」は、「無月」と「三狐神」からの連想付け。

明るい晩だ。頭にてんでに葉っぱを載せて三々五々立食パーティー。キツネの身分を離れての無礼講だ。
三日月は奇妙にお母さんを恋しくさせる。四方八方で遠吠えが…。絵本の山中鹿之助の挿絵や『山月記』(中島敦作)を思わせる晩だ。

きょうは、「鏡開き」。ウチのお鏡は都営アパートの狭い玄関の靴箱の上にスーパーから買ってきた、プラスチックの2センチ径の小蜜柑が載ったものです。
小蜜柑はドアを開けると風で煽られていつもお鏡から転げ落ちています。形だけで軽いのか、お鏡が小さくて座りがよくないのでしょう。
ウチの鏡開き。甘いゼンザイに酢の物、ゆで卵半分、ウインナ四分の一が2個、の口直しという贅沢なものです。
鏡餅はカナヅチで叩き割った破片なので不定形のはずなのになぜか普通の四角の切り餅。「これ…?」と私。
お鏡もプラスチックでした。いや、いやそうじゃなくて、二段重ねのお鏡型のプラスチック成形の中に四角の切り餅が3個入っていたのでした。
鏡開きの怪に驚いて舌を嚙んだ私がバカだったのです。世の中は一介の老人の思惑をよそに斯くも進歩の足を速めているのでした。
帯の着付けのマネキンをやって、尻が凝って痛いところがさらに床ずれになりサロンパスが貼れないので軟膏を塗りデリケートゾーンが痒くなり掻くと痛いし…モゾモゾ尻を動かしては「動かないで!」と叱られたマネキンバイトの結果がコレ。

パソコンでも見るか、と開いてみれば、「更新プログラムを構成しています。23%完了。コンピューターの電源を切らないでください。」延々と待つこと久し。ウトウト…目が覚めたら夕方でした。

ことしは波乱の年という予感が…兆候が早くもあらわれ始めました。