[や] ビアス
揶揄(やゆ)しつも ビアスの辞典(じてん) 突風(とっぷう)雨(う)
ぶっ飛(と)んで辞(じ)の 鳶(すあひ)もつ種(しゅ)や
———フツウノ辞典がお天気雨なら「悪魔の辞典」は雨まじりの突風だ。コ
トバの意味を能天気にする。
鳶(トンビ/すあい):数間(すあひ)。仲(すあひ)。才取(さいとり)。取り持ちや仲立ちをして手数料(サービス料やチップ)をもらう仕事。
ビアスの辞典(びあすのじてん):『悪魔の辞典』(あくまのじてん, The Devil's Dictionary)は、米国、アンブローズ・ビアス Ambrose Gwinnett Bierce著。
ふつうの辞典の体裁をもってさまざまな単語に再定義を行ったものだが、その定義が痛烈な皮肉やブラックユーモアに満ち溢れており、辞書パロディの元祖的存在となっている。一例:
【生命】肉体を貯蔵して、腐敗しないようにしておく精神的な漬け汁。
【港】船が嵐から難を避けたとたん、荒れ狂う税関の波をかぶらざるを得ない場所。
種(しゅ):たぐい。
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毎回出している「俳句ポスト365」の発表が先月末にありました。
265回 お題「花野」
わたしの投稿句は、
香ばかりの花野の主となりにけり (没)
でした。この頃は、(没)がおおいです。よくて、(並)です。
選に入った句を見ると、取り合わせの句がおおいです。それもうんと奇抜でないと類句になってしまいます。
ピアスの辞典でヒントを探すとしようかナ。