回文俳句日記7月2日兼題「虹」3題 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  ●棲み添ひつ詩に棚田虹つひぞ見ず 
  ———すみそひつ しにたなだにじ つひぞみず /

吟行で棚田月ならぬ「棚田虹」を観ようとねばったが、結局句にすることができなかったよ、という句になったよ、ってこれ句かよ。
  ●田中の死に弔ふらむと虹の彼方
  ———たなかのしに とむらふらむと にじのかなた 

田中が死んだ。佐藤もジュディも今頃は彼を弔っていることだろう、あの虹の彼方へ……と、小津は思ったのだった。

  ●虹霓の遠きさきほどの異教語
  ———こうげいのとほきさきほどのいけうご

虹霓(こうげい):虹の異称。(文字化けに念のため、「げい」の漢字:アメカンムリに児童の「児」です) 

虹が遠くにかかっている。近いようにもみえるのだが、その距離感のつかめないことはまるでさっきすぐそばで聞いた外国語のようだ。