回文俳句日記5月31日兼題「新じゃがいも」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  新じやがに凹凸問ふ豈かや参差  
  ———しんじやがに あふとつとふ あにかやしんし /

豈(あに):【副詞】どうして。
かや:【助詞】疑問・感嘆の意を表す助詞カに助詞ヤの添ったかたち。カクヤウの縮。こんなにまで。
参差(しんし):入り組んで揃わないさま。参差錯落していること。

ことしの新じゃがが来た。いかにもうまそうである。いつも思うのだが、どうしてこうも整わない形をしているのだろう。

小惑星に送った探査機の知らせでは、小惑星は球形でなくじゃがいもの形をしているそうです。
写真で見ると、なるほど、まるで親子です。おもしろい一致であると断ぜざるを得ません。かくして、自由は不定形である。そして、
 惑星世外(わくせいせいがい)。ひょっこり浮かんだこの言葉。どういう意味かと辞書を引いたがこんな言葉はありませんでした。
一方では字を思い出せなくなるは、他方ではヘンな言葉がもっともらしい顔をして脳に浮かぶは……自分自身が制御不能になる探査機のような気分です。

古くなったじゃがいもアタマに幸あれ!

なお、「参差(しんし)」ということばは、漱石のたしか「虞美人草」で憶えたことばです。サンサでは「三叉神経」しか辞書に出てこないので、やはりシンシと読む以外ないようです。小説ではエンピツのように痩せて細長い男と消しゴムのように角ばって低い男が並んでいる描写だったと思います。60年ぶりに使ってみました。

この回文俳句日記を始めたのが2019-07-26です。一年間やると宣言したもののやりおおせるかなと危惧していましたが、どうやら完走しそうです。最後まで頑張ります、・・・と言ってもなぁ⁉