回文俳句日記5月29日兼題「空蝉」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  空蝉よ西鳥と死に夜見せつ卯
  ———うつせみよ にしとりとしに よみせつう /

せみの殻よ。西方は鳥と共に眠りにつくところ、そのときはもう、東は暗くて夜を見せていた。

方位では、西は酉、東は卯。
   
   ◆

コロナウイルスもどうやら第一波の山が過ぎる様子です。
ヒトは二種類に分類されることになります。
ひとつはコロナウイルスに罹ったが生還したヒト、残りはいわばツベルクリン反応の発赤が無いヒト。

甦りしヒトはご苦労様でした。心無い差別を受け肩身の狭い立場をよく乗り越えてこられました。あなたがたは、いまや途方もなく強力な免疫をもち、第二波の跋扈に恐れおののく「たまさか仁」を寄せ付けないパスポートを手に入れたのです。
そういう意味でホモサピエンスの「最も進化したモデル」になったのです。

地球上にあるあらゆるウイルスに対して一つずつ免疫力を創っていかねばならない宿命を持つニンゲンにとって、最新式の免疫力を蔵するコロナウイルス罹患者は貴重なDNAを後代に残すべき使徒として尊重されねばなりません。

特に医療従事者でウイルスに罹患した方はマスクや防護服よりもはるかに科学的根拠を有する「免疫」という武器を装備することになったのです。
罹患後生還という正しいマニュアルの作成と普及に取り組んでくださることを期待し、窓から拍手いたします。