回文俳句日記3月14日兼題「雷」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  龍喚く小走りしは子久米麻売り
  ———りうをめく こばしりしはこ くめをうり /

龍喚く:龍のおらぶ声。龍吟。空雷。季語・三夏。
久米麻(くめを):久米部で織られた麻苧。

麻布の売り子が霹靂(へきれき)に驚いて駆け出して行った。まだ年端もいかない子のようであったが、かわいそうに。

「かみなり」の季語は傍題がたくさんありますが、「龍吟」は無いのでネットで調べたら、「竜笛 (りゅうてき) の異称。西域の羌 (きょう) 人が、竜の鳴き声に似せて作ったという。りょうぎん。」と出ていました。上記の季語・三夏は、したがって、誤りです。亀もミミズも季語になって鳴くのに、雷鳴を龍の声に譬えた話の既視感に悩みながらいったん擱筆します。

ネットで以下の記事を見ましたが、俳句では季語にまで至っておりませんので上の記事は忘れてください。
   ◆◆
「…中国においても雷は竜と連想されており,水の乏しい時期から雨の多い季節に移り変わる 6 月のころに雷鳴や稲妻を伴う降雨が大旋風の後に乾ききった大地の上におとずれるありさまが深い印象を古代人に与え,竜が地中から天に上るというような考えを生み出したといわれている。
落雷した木の皮の裂けているのが,ちょうど爪で引っかいたように見えることから,爪をもった獣を想像したものと考えられる。…」