回文俳句日記3月10日兼題「涅槃西風」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  涅槃西風因みにみな風死人刎ね
  ———ねはんにし ちなみにみなち しにんはね /

涅槃西風(ねはんにし):涅槃会(旧二月十五日)前後に一週間ほど吹き続ける西風。浄土からの迎え風。
風(ち):激しく吹く風の場合に複合語をつくる。「東風(こち)」「疾風(はやち)」など。

どすどすと荒々しいのが涅槃西風だ。亡者を刎ね飛ばして繰るさまは、もはや、「かぜ」ではない、まさに「笞(ち)」というべきだよ。

笞(ち):律の五刑の一。笞(むち)で尻をたたく刑罰。最も軽い刑罰で10回から50回まで5段階あったそうです。
戦争中、意味もなく上級生から尻を叩かれ、夜疼くのでうつぶせで寝たことがあります。
ダンテじゃないが、この世の煉獄の時代でした。