寒のもどり夜之露のロシヤリトも否か
———かんのもどり やしろのろしや りとものんか /
バルトの春も、北方の大国ロシアの寒波に屈するのは御免だ
夜之露(やしろ・社):絶対主の宿るところ。天神を和名で「安万豆夜之呂(あまつやしろ)」といい、地祇を「久爾豆加三(くにつかみ)、或夜之路(やしろ)」と称した。(和名抄)足して二で割って「社」→「夜之露」とした。ここは平均値を計算するところではありませんが、回文を成立させるためにはなんでもする。苦し紛れの辻褄合わせです。
リト:リトアニア。ソ連邦が解体したときに独立した共和国。国語のバルト語は、インド・ヨーロッパの古語をよくとどめ比較言語学上、重要であるが、ロシアの滲出併合で将来が危ぶまれている事情を句にしてみました。リトモノンカなんてニホンゴにはありませんものね、バルトがカオをだしたというわけです。「カリンカ」でも歌いますか、「…フシェドゥ・ヤーゴター・マリンカ・マヤ…ヘイ!」。
寒の戻り:立春以降の寒さのぶりかえし。「冴えかえる」「寒返る」「早春寒波」など。