回文俳句日記11月1日兼題「橙(だいだい)」「城(ぐすく)」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  二つ三つ橙抱いた罪伝ふ
  ———ふたつみつだいだいだいたつみつたふ /

ひんやりとして心地よいからと言って、だいだいを抱きしめるのは橙にとっては迷惑なのです。香がどうとかで鼻を寄せるのはハラスメントです。実はこの軽犯罪をやってしまったことを、ここに告白します。
抱いたのが橙なら問題ないとして……そううまくはゆかないのが人生だよ。

きのうまで秋でしたがきょうから冬です。初冬です。中国語の勉強ではじめて覚えた中国語が「初冬」でした。

  ●首里杜佳し御護城ここ首里杜佳し
  ———しよりもりよしごごぐすくここしよりもりよし

首里(しゅり):2019-11-31朱里城が消失した。
琉球古謡、〈首里杜(しょりもり) げらへて げらへたる 清らや 上下(かみしも)の世 揃える ぐすく〉。

美しい沖縄の文化と歴史の象徴であった。こんな無残なことはない。
靖国神社が焼失してもこんなに悲しむことはないだろう。

守礼の門をくぐったのはいつの昔だったろう。いっしょに訪れた家人も死んだ。みんな遠くへ行ってしまう。