回文俳句日記9月18日兼題「蓑虫」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  蓑虫御ちちちよちちち故親の実

  ———みのむしごちちちよちちちこしむのみ
御(ご):人物を表す名詞に付いて尊敬の意を添える。ここではミノムシを擬人化している。「母御」「殿御」「姉御」
ちちよ:蓑虫は実際は鳴かないが、《枕草子》の記事以来、鬼の捨て子の蓑虫が親を想って「ちちよちちよ」と鳴くことになっている。
故親(こしん):血統。

蓑虫殿は、父よ、乳よと哭いておじゃるが、正統な果実としての慣習の儀式なのでしょうかのう。

古語では、しばしば「ん」「む「」ぬ」「う」間の相互流用が見られます。(例)ンメ→むめ(梅)
ここでは帳尻をあわせるための弁解ですが、「故親」をコシと読んでいます。誤魔化しといえば、オノマトペもそうですね。
スミマセン。