回文俳句日記9月16日兼題「柘榴」「敬老の日」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  肋刺せば雉鳩美しき爆ぜ柘榴
  ———ろくさせばきじばとはしきはぜざくろ

はじけたザクロは、山鳩の肋骨を山刀で断ち割ったようで、ぞくぞくするほど美しい。

雉鳩:キジバト。山鳩。

  敬老と名ばかりカバなと裏池
———けいらうとなばかりかばなとうらいけ

「きみはカバだな」「おれを莫迦にするのか」「そうじゃないよ。カバは莫迦の反対、利口だ、と言ったんだよ」。
子どものころ、こんなコトバ遊びをしておもしろがったことはありませんか。河馬は愚鈍そうに見えて、あれでホントウは賢い動物なのだそうです。

裏池に棲んでいる河馬は「敬老は軽老のまやかし」と喝破しました。

きょうは敬老の日。いちにちだけの天国を、せいぜい、楽しませてもらいましょうよ。

それにしても、下五の「とうらいけ」はちゃんと5音なのに4音に感じられる、収まりのわるい句調になるのは不思議ですね。