時や来し与一そち射よ鴫焼と
―――ときやきしよいちそちいよしぎやきと
与一:那須与一(なすのよいち)。屋島の合戦で扇の的を射る話が平家物語にあります。
鴫焼(しぎやき):二つ割りした茄子に油を塗って焼き練味噌を付けた料理。雉焼。夏の季語。
あの的を貴公射よ、と与一が指名された。見事な結果にやんやとはやした武将らは、与一の成功を半ば、ねたんで、鴫焼の茄子を那須に掛けて、舌鼓を打ったのであった。
昨日の新聞に、
仙台市若林区の荒町商店街で、幕末に誕生した土産物「回文うちわ」が復活した。
と出ていました。製造は、渋団扇つくりの伝統を持つ熊本県山鹿市が受け持つそうです。載せた回文は仙台出身の回文師仙台庵勘左衛門作
●「酔ったらばどんなになんと腹立つよ」
―――よつたらばどんなになんとはらたつよ
●「飯前の酒 今朝の戒め」
―――めしまいのさけ けさのいましめ
の2種類です。
売れるんでしょうかね。