俳句ポスト365第192回兼題「蟻」出句自解 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

俳句ポスト365第192回兼題「蟻」に16句出句しました。
身近な対象なのでほとんど解説はいらないと思います。
ではごらんください。題して、ウロ鉄道㈱監修「路線表」。

●払ふ払ふ蟻が眉毛についた灰
  灰がこのごろ恐ろしい。時事路線。
●蟻の列俄かにせわし雨の風
  オーソドックス路線。車庫入り。
●東西南北蟻フェロモンの鼻会釈
  川柳路線。
●屈辱と失意のひと咬む蟻無心
  見え見え路線。単線転轍待ち…
●マンモスを三日で無にす蟻蹲踞
  図鑑路線。
●せわしなく掃苔してや蟻一人
  掃苔(そうたい):名家の墓石を探索して刻まれた文言を記録する趣味のひとつ。けむ巻き路線。
●かいぼりや心字池はや蟻の道  
  かいぼり:季語「夏」季語ダブリ挑戦路線。
  季語にも季節感の強弱があり、「かいぼり」は強いほうなので禁じ手のようです。しかし見渡したところ、この句が最も気取りやてらいのないウロらしい句です。
●坪庭やここサバンナを蟻疾駆
  箱庭路線。
●昂然と前方見据うる蟻のあり
  少年俱楽部路線。アリのアリをどこかで遊びたかった。ありゃりゃ…
●三級河川渡りあぐねて蟻になる
  現代俳句路線。
●蟻の帰依五体投地は噓だった
  おとなのメルヘン路線。
●蟻という将棋の駒の多さかな
  苦し紛れ路線。
●蟻さりく五体投地もそこそこに
  おとなのメルヘン路線バージョン2。「さりく」:歩き回ること。
●墳墓一基蟻百億の塚宿す
  夏井路線。
●朝まだき蟻語初級のラジオ聴く  「人」位選
  !(^ޒޓޱ߁߃߄ޤ"-)!路線。月~金am8:15から第二放送。テキストは書店でお求めください!
●紙めくる音を残せり蟻の糞
  ウロ本命いいね!路線。