調べてみたのですが、「師走」の語源。これがはっきりしないらしいですね。
神官や僧侶や先生が走る、というのは俗説で、したがって「師走」は当て字らしい。
「為果つ」とか…
語源がはっきりしないのなら、ウロは、「市爆ず(シハズ)」説でも主張しましょうかね。
「年の市」の「市」。
押合(おしあい)を見物するや年の市 曽良
詩人なら、「詩爆ず」でしょうか? 「詩」がポップコーンのようにはぜている…
中国語には、まったく共通するところががない、純粋ニホンゴとのことです。
因みに大陸では、腊月(せきがつ)ラーユエという。もちろん「十二月」は共通、アチラでも十二月ですが…
「腊(らあ)」は、どこかでみたことはありませんか?
そうです、そうです。
「臘(ろう)」が本字なのです。「臘梅」の「臘」なのです。
梅の先駆け。いい香りがする黄色い上品な花「臘梅」。中国語でラアメイ、旧暦12月ごろ咲く梅。
つながりましたね。わかってみれば、日本でも、「臘月(ろうげつ)」とも「極月(ごくげつ)」ともいうのでした。
手紙文で「旧臘」もありますね。〈旧臘はひとかたならぬお世話に相成り…〉(昨年の12月にはいろいろと…)、年賀状はテンプレートの常套文のひとつですね。
中国では、冬至後第三の戌の日の祭りを「臘」。
その月を旧暦で「臘月」、これがニホンゴの「師走」に相当します。
そういえば来年の干支は「戌」ですね。
「戌」というとウロあたりは、「岩田帯を〆たとさ。ヨイヤサノサッサ」をすぐ連想します。
また、ハナシが糸の切れた凧のように、首輪のはずれた犬のように、はたまた、ジョージ・ハーバートの〈砂の綱〉のように、放浪しだすので、ここで〆ましょう、
ヨイヤサノよいやさ ヨイヤサノサッサ…
恒例の月名雅称詠み込み回文俳句で閉じることにしましょう。
師走にてのべつ頬っぺの手にす箸
しはすにてのべつほつぺのてにすはし
正月料理の準備が始まると、リンゴのような頬っぺたの小娘が、つかんだ箸を離さない。
ねらいは、黒豆かな?卵焼きかな?