マンギョンボン一杯の玉蜀黍 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを開発し、装着する水素爆弾の実験に成功したそうだ。
ヘルツェゴビナのひとがパイナップルを食べたというよりも当たり前のことで、驚く方がどうかしている。
原子爆弾ならネットの知識で個人の二階の四畳半で簡単につくれるそうだ。

極秘の情報が大国だけで独占できる時代は去ったのだ。

世界はひとつ、〈地球運命共同体〉に視点を540度変えなければ、ホントにニンゲンは亡ぶ。
核戦争には勝者も敗者も無い、のだ。

国際政治は大国主義で動いている。
いま中小国は大国の奴隷国に成り下がろうとしている。大国にこびへつらって繁栄のおこぼれを頂戴する以外に生きる道はないかのごとくである。

中小国は中小国なりの矜持を保ちたいが、軍事力力学で動いている国際社会でどう対処すべきなのか。

こたえはひとつです。
自国の軍事力を強大にするしかありません。しかし、戦争能力の強化にはカネがかかります。弱小国は経済力も無いのでやはり限界があります。

科学技術の力がこの場合の唯一の突破口になります。
拳銃1000丁よりもバズーカ砲1門のほうが、バズーカ砲1000門よりも核爆弾頭1基のほうが、はるかにカネの負担が少なくて相手に威圧を与えることができるのです。

こうやって北朝鮮は窮乏する食生活に堪えて必死で、ICBMと水爆の開発に取り組んできました。

北朝鮮は以前一度北米に平和条約の締結を打診したことがあります。北米は全く無視し相手にしませんでした。そのときにどんなに生活が苦しくても核保有国になろうと決意したのです。
面白いことにニホンの首相も核が無ければダメなんだなあ、と気が付き改憲を急がなければと思ったのです。
イラクのフセイン政権とリビアのカダフィ政権が核を放棄した結果破滅した事実も重なりました。
北朝鮮とニホンが錚々たる「核保有国」のテーブルにつくことがなにより優先するとほとんど同時に大決意したのです。
北朝鮮はリビアの核技術の供与をうけ継ぎ、ニホンは被爆国でありながら核拡散防止条約(NPT)に反対するという方針に舵を切りかえました。

「核保有国」の地位を確保すること、共に両国の大命題となっています。

国連安全保障理事会は北朝鮮を非難し、北米国は経済制裁をもっと強化しろ、と傘下の首相や大統領に電話しました。

「国が国を制裁する」。
いったいこれほどオカシな発想はありません。国は小さかろうが大きかろうが、それぞれ自分の思惑で運営されているのであって、オレの国ではこうしているからオマエの国もこうしろというのは筋がとおりません。イスラム教は真理だ、だから邪教の仏像は壊す、というのが理不尽なのといっしょです。

国を制裁する。こんなバカげた考えは一掃されなければなりません。

問答無用でケンカを吹っ掛けるのは北朝鮮でしょうか?
いえいえ、挑発するのはいつも大国側です。
威嚇してかかるのは強い犬のほうであって、負けるのがわかっている小さな弱い犬がケンカを吹っ掛けるなどありえません。
ただし、とことん追い詰めたら小さな犬だって喰いつきます。追加制裁などと居丈高に力で押さえ込もうとするのが最もやってはならない行為です。
冷静に対応しているうちに、どうせ死ぬんだったら地球みんなを道ずれに、となっては、「そして誰もいなくなった」、かつてはホモサピエンスがいた痕跡のある「死の地球」になってしまうのです。

北朝鮮が核抑止力を持ったことで、北米で新しい動きが出始めています。
北米の有力紙に、「われわれはソ連の核兵器の脅威に随分長いこと耐えてきたではないか。北朝鮮の核兵器に我慢できない方がおかしい」という論調がでてきたことです。
北朝鮮の「核保有の現状」を認めよう、北朝鮮との対話を通じて核兵器の管理を共同管理にしよう、という路線に変わろうとしているのは見逃せません。
これが金さんの最終目的でした。戦争することじゃないのです。
一国として認めてもらおう、ということなのです。
戦争を起こしたら壊滅してしまうことぐらいわかっているのです。
一個の独立国として存在感を示し、発言を尊重してもらい、国際社会の一員としての責任を担いたい、ということなのです。

以上がニュースからウロが推測した北朝鮮の要路の考えです。


北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを手に入れた。
この事実にどう向き合うべきか。
菅ヨシヒデ官房長官は北京の大使館ルートで北朝鮮に抗議。マンガですね。屁のつっぱりにもならない。
追加制裁決議。まるで方向が逆です。

「ミサイルの方向を予測して迎撃ミサイルで撃ち落とす」
これはどうでしょう? 日米共同でつくった対策です。
弾道ミサイルが日本の領土を通過・落下する可能性がある場合、JアラートとEm-net(エムネット)で地方自治体に情報を伝える仕組みになっています。連絡を受けた自治体では警報と同時に住民を避難させ、頭を両手で覆い机の下などに正座させることになっています。太平洋戦争の教訓がまるで無い。

8月29日、北海道上空を通過した弾道ミサイルの情報は、東北地方の方向に発射されたという漠然としたものでした。
発射角度を2.5度かえただけで尾道から長野までカバーしてしまうのだから、ニホン全土が格好の狩場になっているといっても過言ではない。
〈迎撃システム〉空対地ミサイルをどこに設置したらいいのかがむずかしい。北朝鮮があまり近すぎて迎撃する余裕がないのですよ。
そればかりではない。8月29日の中距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12」が三つに分離していることがわかったのです。
複数の弾頭を搭載した「マーブ(MIRV)は開発の最終段階にあることを示しているそうです。
弾頭に見せかけたおとりの「デコイ」によりミサイル防衛をかく乱するなど、技術はどうしようもない段階に達しているのです。

本来なら北米西海岸のほうへ行くところを、へたに途中で命中して核の放射能つきの破片がニホンに降り注いでも困ります。

アメリカは日本が地図のどこにあるかも知らない人が圧倒的に多い国です。日本が焦土になってもアフガンの痛みほどにも感じないでしょう。
さ、どうするか?

ウロに妙案があります。

ここまでコジレたら戦争になるしかないでしょう。そういう切羽詰まった段階でのウロの案です。

ひとつは、ニホンを叩いてもダメだよ、本丸を攻撃しなければ最終的に北朝鮮の勝利にならないよ、ということを熱意をこめて金さんに訴えるのです。
この頃の北朝鮮の外交姿勢を見ると金さんはこのことは熟知しているようです。

二つ目。大陸間弾道ミサイル(ICBM)をはやく完成させること。照準の精度を上げること。
長距離を燃料の搭載を節約しながら距離を延ばすには、地球の自転を利用すべきでしょう。
ニホンの領空権を侵さないためには、ほとんど垂直に打ち上げることです。成層圏で待機し地球の自転によって北米の真上に達したときに落下すれば効率的です。
着弾精度10㎝程度の精度が欲しい。的確なピンポイント攻撃が望ましいからです。物騒な爆弾がよそへ逸れたら困るのです。
これ、金さん先刻承知のようです。ほとんど垂直もなにも、ミサイル発射は完全垂直に決まっている、そうです。

三つ目、装着する核弾頭はヒロシマ級よりも小さなもので十分効果が上がるものと思います。10発で十分だと思います。
核の灰が北米内に留めてほしいのです。
アジアには累が及ばないようにくれぐれも注意してください。
これも金さんは十分承知しているようです。
必要個数準備はするが滅多に打ち上げないさ、ウチが核保有国の仲間入りをすればあとは展示用だから。欲しい? 欲しけりゃ万景峰マンギョンボン号一杯の玉蜀黍と交換してあげるよ。

どうも防衛庁とウロの杞憂だったようですね。

  北と北ケンカは遠くでやってくれ  ウロ