青紫蘇 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

青しそのコチジャン漬けがあればご飯がすすむ。

新米炊き立てのあついメシを葉でくるみ頬張る。指先についた醤をなめる。青しその香りがきおいたつ。

 

ただの葉っぱがただ芳香をもったばかりに貪り食われる。

いじらしい恰好の良い、葉っぱ葉っぱした紫蘇の葉が愛おしくなったきた。なんと哀れなのだ。

 

食うのをやめて句作にかかる。

  青じそはカオリがよくて食べられて

 単なる説明だな。青果店のおにいちゃんの話を聞いている風景にすぎない。

「芳(かんば)しくして」とすれば、おにいちゃんのコトバではなくなるもののパンチが無い。

 

  青しそはカオリをよくして食べられて

 「し」をいれて、香りをよくした努力が仇になった、感じにしてウラミゴトの口調にしてみた。う~ん…実にくだらん。

 

  あおしそはかおり育てて食べられて

 

「育てて」という文言に母の愛を盛り込んだってことだが、ハテ…ソッポだなあ。

ちょっと方向をかえてみようか。なまじ香りがあるばかりに喰われる運命になった。匂いなんか無ければよかったんだ、という方向から。

 

  なまじ香があったばかりに青紫蘇葉

 

「あれば食われる」「あって食われる「あるだに喰わるる」「あるばかりに喰わるる」

 

  青くてもあるべきものを唐辛子      芭蕉

 

類句としてお手本になる。これを下敷きにして、こう…っと、

 

  香(か)のせでにあるべきものを紫蘇の葉は   ウロ

どうやら知恵の限界にさしかかったようだ。これ以上時間をつぶして得られた成果に経済的価値ありや? ない? そろそろまとめるか。

 

  香の立つややがて食はるる紫蘇二葉    ウロ

  

  香(こう)のせずあるべきものを刻み紫蘇 ウロ

 

  なまじ香があれば食わるる紫蘇二枚    ウロ

 

呻吟半時、〈香の立つや〉にした。

場を食卓から庭に移した。旧かなにした。

風に揺られている紫蘇である。葉はまだ茎にくついている。

無心のそよぎにあって薬味になる運命が哀れである。

 

炊き立ての飯はすっかり冷めていた。

茶漬けにするか。

 

帰ってきた家人に、メシをジャン〆の紫蘇葉でくるむ韓国菜は何と言ったかね、と尋ねたら、あれは紫蘇じゃありませんよ、蕗(ふき)ですよといわれて仰天した。

故をもって上記のブログはすべて取り消します。

やれやれ…

 

アメブロの仕様が変わったと見えてテープを貼りつけたようになっている。ブラックモードは文字が白抜きになるはずだが?? そうはならない。困ったもんだ。