消費税UPの影響は10%どころじゃない2 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

消費税が10%にアップする。しかし―――

はたして消費価格は10%のプラスで収まるのだろうか?

収まらなかった。どうもヘンだよという体感経済のほうが正しかった。

それが下記の計算書である。


設例 
  100円の仕入れ商品を130円で販売する。利益30円 差益率30%(粗利23.0%)

このケースでは、

消費税   仕入原価   販売価格    販売差益     差益率(カッコ内粗利)

 0%では   100円     130円        30円        30%(23.0%)
                                      (130-100)/100
                                      ((130-100)/130

10%では   110円      143円        20円        18.8%(15.4%)
         100+10      130*(1+0.1)    130-110     (130-110)/110
                                      ((130-110)/130)

つまり販売価格を維持すると(値上げをしないと)粗利が目減りして業者がネをあげる、
趣向だ。
自衛のために、この目減り分をカバー、上乗せしなければならないが―――

方法1として、「差益率30%を維持する」ことにすると、

10%では    110円    157.3円       33円       30%(23.0%)
つまりのつまり消費者は、消費税10%を負担するのではなく、21%(157.3/130)ものアップを
余儀なくされるということになる。
これは業者も消費税分を積み上げたことになる。((143-110)/(130/110)=1.19)
これには業者値上げ(143-130=33円)も入り、便乗値上げの誹りを免れないので、「率」ではなく「額」のほうを確保することにするとして、
方法2として、差益額30円(130-100)を保持することにすると、

10%では    110円    154円        30円       27.2%(21.4%)

これでも業者の粗利ギリギリ21.4%に下げたにもかかわらず、消費者の値上げ率は10%ではなく
19%(154/130)となってのしかかってくる。

消費税10%アップは実質19%のアップである。

赤字経済の阿房宮はインフレを起こしたがっている。
手口が巧妙だから惑わされないようにしよう。