日本で金持ちになるのはとても難しいことだと思います。

 

起業するにしても、企業で出世するにしても、努力よりもはるかに運のほうが重要です。

理由は簡単で、日本の治安が安定しており安全な時期が100年近くも続いているため、あらゆる市場が既得権益によって流動性を失っているからです。

 

そして、相続税がべらぼうに高いため、世代をまたがって資産を増幅することができません。

会社は三代目でつぶれると言われますが、一族経営の会社が税金対策に奔走して経営に専念できないためというのもあると思います。

 

この理不尽な相続税は、戦後アメリカが日本から力を持った支配者が出ないようにするために導入した制度なので、今後も変わることはないと思います。

 

もちろん、高い税金や社会保険のおかげで社会インフラが整備されて医療サービスも充実しており、誰でもそれなりの生活が送れるという恩恵もあります。

したがって、日本のスタイルを頭ごなしに否定することはできないと思います。

 

このような日本で安定して金持ちになる方法は、正直言ってないと思います。

しかし小金持ち(資産1億円ほど)なら安定して狙えると思います。

小金持ちになるためには、個人的には「共働き」・「支出抑制」・「資産運用」の三本立てしかないと思っています。

 

サラリーマンは収入が安定している一方で、出世は運ゲーです。

なぜなら、階級がピラミッド型になっており、部長や役員になる確率がとても低いからです。

 

ですから、サラリーマンの収入はどうしても期待値が下がってしまいます。

しかし、パートナーにも働いてもらえば、収入はざっくり1.5倍から2倍になります。

 

平社員が2倍の収入を得ようとすると、相当な努力と時間が必要ですが、共働きなら30代でも部長並みの年収が実現できます。

 

共働きで収入を増やしても浪費せずに生活水準を下げることも大切です。

入った分だけ使っていたら稼いでいないのと同じですから。

 

共働きで浪費せずに、浮いたお金を株などの運用に回す、このサイクルを定年まで続けることができれば、サラリーマン世帯であっても金融資産1億円は射程範囲に入ると思います。

 

なお、株の運用では売却益を狙うのではなく配当金狙いのほうが良いと思います。

つまり、安定株を買って放置するスタイルです。

 

売却狙いだと株のチェックに気をつかわなければならず、ただでさえ忙しい共働きの生活がさらに忙しくなり、定年まで堅実な生活を送ることができないからです。