明けましておめでとうございます。2018年を迎え新たな気持ちでスタートしたいと思います。

 

audient(PC左)に接続した測定用のマイク

 

演奏の抑揚をちゃんと再現できているか?

 

前回に家庭で再生している音楽は”傾いた家に住んでいるようなもの”とお話ししました。

 

例えばCDやレコードに均一な音量で”ド~ミ~ソ~”と順番に単音で弾いた音が収録されているとしましょう。

部屋の音響特性も含めた再生装置の周波数特性が、”ミ”が強調される特性だと”ド~ミ~ソ~”の再生は”ミ”が強調されて聴こえて本来の演奏と異なってしまいます。本来の演奏を正しく再生するには、再生装置(部屋特性も含む)の周波数特性はフラットでなければならないことになります。

 

ところが音響処理をしていない一般の部屋で周波数特性がフラットになる事はなく必ず凸凹が生じます。

 

 

このグラフは、私が部屋で音楽を聴いている位置の周波数特性の例です。

120Hzあたりが大きなピークになっています。ギターでいうとA#2(5弦の1フレット)やB2(5弦の2フレット)付近に相当します。

 

Neil Young の名曲 Down by the River ではAメロのベース音のB(シ)がやたらアクセントが付いて聴こえるのですが、これはベーシストがそう弾いたわけではなく再生環境(ほとんど部屋の影響)で勝手にアクセントが付いているのです。こんな状況で、勝手に「このベースはヘタだ!」などと判断されてはベーシストが可哀想とういもの。

 

 

この問題を解決するには色々な方法がありますが、通常の生活空間で音楽を楽しむ場合はルームイコライザーが最適です。

ハードウェアのルームイコライザーも存在しますが、価格・入手しやすさといった点で難があるのでPCソフトウェアのルームイコライザーが適しています。

 

(続く)

 

※オーディナリーサウンドの取扱商品は全て国内正規代理店から取り寄せています