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闇金融の借金をした友人の保証人にされて暴力団につけこまれた主人公が、持ち前のパソコンの知識で偽札づくりにチャレンジするというクライム・ノベルです。ATMを襲ったりとけっこうハデな展開ですが、何よりも圧倒されたのは偽札づくりの精密な描写です。紙幣に使われている印刷の方法や紙の製造方法まで、これでもかというくらいにディテールを追求した描写が続きます。これだけですと、退屈になりがちなところを、暴力団との攻防で脚色してあり、スピード感のあるストーリーになっています。
章立て自体がちょっとしたトリックになっていたり、最後の最後で2段がまえのどんでん返しがあったりと、ミステリーとしても実によく楽しめました。
偽札づくりというと、昔の映画で「黄金の七人+1」とかいうのを思い出しました。こちらは、造幣局に忍び寄って本物のお札を刷っちゃうというものですが、こちらのオチも面白かったなー。
<はみだしblog>
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