昨日、8月18日に開幕したザ・ラグビーチャンピオンシップがニュージーランドの優勝という形で幕を閉じました。結果は次のリンクを参照してください。
http://www.jsports.co.jp/rugby/world/
筋トレルームには、今のところ8試合のビデオが置いてあります。今週中にはすべての試合のビデオが揃う予定です。
まだ、見ていない人がほとんどだと思うので、個人的に注目してほしい選手を各国ごとにピックアップしていくので、参考にしてください。
ちなみに、お勧めの試合は、
8月25日(土) | アルゼンチン | ‐ | 南アフリカ |
9月8日(土) | ニュージーランド | ‐ | アルゼンチン |
9月15日(土) | オーストラリア | ‐ | アルゼンチン |
10月6日(土) | 南アフリカ | vs. | ニュージーランド |
です。
【NZ】
ワールドカップ優勝メンバーが結構残っているオールブラックス。注目選手はたくさんいます。
まずは、FWから、No.8のキアランリード、FLのリッチーマコウを挙げたいと思います。リードはフィールドプレイで圧倒的な活躍をしていました。彼の運動量と激しいタックルにも注目です。マコウは、キャプテンとして常に最前線で体を張り続けていました。ボール争奪のあらゆる局面に顔を出していたといっても過言ではありません。彼は今後半年の休養を取るので、しばらく試合で見ることはできません。
もう一人、サムホワイトロックをピックアップしておきます。彼は体重が102kgとロックにしては非常に軽い選手で、いわゆる「the lock」というタイプではありませんが、特に、後半戦で、豊富な運動量とラインアウトで地味にですが、大活躍しています。
BKは誰を挙げればいいかわからないくらいですが、まずはいま日本で話題のソニービルを。彼はNZ不動のoutside cebter、コンラッドスミスの怪我により急遽inside center(NZでは、first five-eighthと呼ばれる。)で、ノヌーとコンビを組むことになります。まあ、このコンビは全く息があってなかったんですが、SBWとしては最後になるかもしれないオールブラックスでの試合ということで、好き勝手に大活躍していました。最初の2戦目だけの出場です。
次は、僕が一番好きなconrad smith。3戦目以降、13番としてプレーしています。プレーぶりは非常に地味ですが、素晴らしいDF、ひたむきな姿勢、抜群のポジショニング、そして何より周りの選手の魅力を最大限に引き出すプレーをぜひ見てください。彼が入ることで、2戦目まで不調だった内側のノヌー、ウイングのコーリージェーンがイキイキとプレーをします。
最後は、FBのイスラエルダグ。W杯のときよりもより質を高めています。ランニング、ハイボール処理、キックどれをとっても最高です。
【オーストラリア】
最終戦までに、LOホーウィル、FLポーコック、SHゲニア、SOクーパー、ユーティリティーBKのアシュリー―クーパーとバーンズ、WTBオコナー、ミッチェルが怪我で負傷しています。飛車角金銀桂馬あたりまでいない感じです。ただでさえ、選手層のうすいオーストラリアですが、なぜこのような事態にもかかわらず2位になれたのかはなはだ疑問です。
まあ一応、注目選手を、少ないですが......
まずは、FWからNo.8のラディキ・サモを。特徴的な髪型と力強い走りですぐに目につく選手です。弱点がFWといわれているオーストラリアの中で唯一気を吐き続けました。
あとは、ロックのナイサンシャープ。キャプテンが2人連続でけがをし、途中からキャプテンになった彼。テストマッチキャップが100を超えている超ベテランの選手です。プレー面では特筆すべきことはなかったですが、ラインアウトの際に、毎回しょうもないことをしていたのが特徴的でした。
BKとなると、もはやあげる人はいません。わがキャプテンが尊敬しているクーパーはいいところを見せずに負傷しますし、FBのカートリービールは本来のプレーとは全く違う次元のレベルでした。SHのゲニアも最初はいい感じでしたが、いかんせん周りが機能してなさ過ぎて残念でした。
唯一、ウイングのイオアネだけがボールを持つとワクワクさせてくれる選手でした。
【南アフリカ】
W杯以降、世代交代を進めてきたスプリングボクス。シリーズ終盤には、SOの座をほしいままにしていたモルネステインから、若手のグーセンやヤンチースに入れ替えになりました。現南アフリカ監督のチーム方針としては、
1.とりあえず、体重の重い選手を選ぶ。
2.今までのキック主体から、ラン主体に変更する。
という相反するものでした。結果、フィジカルで圧倒できるオーストラリアなどに対しては善戦しますが、フィジカルが互角なオールブラックスが相手では前半はいい勝負をしますが、後半体力切れをおこしてしまいました。
また、FW3列、特にNo.8が弱いのが致命的でした。スピースはけがで、カンコフスキーは日本に来て不在でした。
さて、注目選手、まずは2番のAdriaan Strauss。とにかく、パワフル、力任せな選手です。
そして、ウイングのハバナ。2007年W杯のトライ王ですが、現在、新たなスタイルを確立し、キャリア最高の出来といわれています。調子の出ないスプリングボクスの中で孤軍奮闘し続けました。
【アルゼンチン】
今期よりラグビーチャンピオンシップに参入してきたアルゼンチン。IRB世界ランキング8位ということもあり、当初は誰も期待していなかったのですが、結局、未勝利に終わったものの観客の心をつかむプレーをシリーズ通してしていました。特に、古典的なラグビーと横に強い堅固なDFで世界ランキング上位3か国を苦しめました。コーチに前オールブラックス優勝監督グラハムヘンリーが入ったのも大きいと思います。
キーマン。まずは、ルーズヘッドプロップのロンセロ。今期35歳の大ベテランです。スクラム自体は強くないのですが、1列とは思えない相手の膝に低く入るタックルで観客を魅了し続けました。残念ながら昨日の試合で引退してしまいました。
続いて、9番の人(名前忘れました)。相手のすきを見つけるランニングスキル。来年のスーパーラグビーへの参戦が噂されるのもうなずけます。
そして、10番のエルナンデス。後半戦で出場しましたが、何度も芸術的なキックを見せていました。
最後に、ウイングのカマーチョ。総合的には、NZのCJやスプリングボクスのハバナと比べると落ちますが、前二人とは違った昔ながらのウイングで敵を翻弄し続けました。
ということで、独断と偏見で選ぶベスト15
1.ロンセロ(アルゼンチン)
2.Adriaan Strauss(南アフリカ)
3.O.フランクス(ニュージーランド) スクラムの安定性そして、類まれなるタックルセンスより
4.サムホワイトロック(ニュージーランド)
5.ナイサンシャープ(オーストラリア)
6.ラディケサモ(オーストラリア) 本来は8やけど
7.リッチーマコウ(ニュージーランド)
8.キアランリード(ニュージーランド)
9.アルゼンチンの人
10.ダンカーター(ニュージーランド) やっぱり不動のSOです
11.CJ(ニュージーランド)
12.SBW(ニュージーランド)
13.コンラッドスミス(ニュージーランド)
14.ハバナ(南アフリカ)
15.イスラエルダグ(ニュージーランド)
なんか
意見あったらコメントください。これをきっかけに特に下級生がビデオを見てくれるとうれしいです。
名前とポジションは記憶を頼りに書いたので間違ってるかもしれません。