鉄平メモとは全く別ごとながら、ある動きがあった。
この2年間日本選手権大会出場のためにチームを組んできた一人である昭男が津和から離れるという、動き。
その動きにリンクするように、他にもこのころの出来事として、うっすらと記憶に残っていることがいくつか。
記録していないために確かな記憶ではないが、最西市内でのクラブ間を超えた新たなクラブ創設の動きが具体化し、昭男を含む新クラブ創設を進めるメンバーたちから、「鉄平さんも一緒にやらないか」と誘われたことはそのひとつ・・・まぁ、これも細かい部分は、今ではやはり霧の彼方の出来事。
あえて思い起こせば、ペタンクを競技色の強いものと考え、そのためには既成のクラブではなく新たなクラブを創設しようという動きと、これは許されることではなく最西のペタンクは今まで通りの町会単位を基本として行うべしという思いとの葛藤?
ペタンクに限らず、なにかを突き進めていけばやがて目指すべき道は分かれていくもの・・・それは歴史が証明している。
そんな大仰なものではないが、ペタンクに限ってもどのようなことを大事にして試合を進めるかは、さまざま。
たとえば現在(2023年)の鉄平のペタンク観ともいうべき「基本の基」は、寄ったら撃つこと、たとえ結果が失敗であろうと、まず撃つこと。
ティルールはそのためにはピタリといえないまでも、それなりのカロが伴うティールを目指すこと。
さらに相手ミリューが寄せたら今度は自チームミリューが撃つこと、この繰り返しのなかでそれなりに残ったカロボールの存在が相手ティルールが最後の2球で寄せにくる動きにプレッシャーを与えることができるような試合展開。
状況次第で最後は自チームポアントゥールが必要に応じてティールを決める進行ならば・・・これ以上はないという考え。
これが鉄平が勝手に定義付けた、アルファベットのペタンク・petanque。
このようなプレーを楽しむことができれば、勝ちを目指しながらもそれはむしろ二の次。通常言うところの「楽しむペタンク」ではなく、真の意味での「petanqueを楽しむ」ではないか?
話を2018年6月にもどす・・・
誘われた鉄平は、「最西市内独自の選手会組織のようなものが創設され、そこでクラブ間を超えて切磋琢磨する環境が自然と醸成されていくことが前提では」という考えを話し、これを辞退。
鉄平メモ もっとも最近は最西市においても、市を超えて市外のぺタンカーとチームを組んでの大会出場というケースは男女ともに増えてきている。これは町会単位一辺倒であったあの頃と比べての大きな変化。
8月いっぱいをもって津和を離れることになった昭男、さらに女性の内堀、鉄平の三人で組んで津和Bとして出場することになったのが、関東ブロック太田大会。昭男にとっては津和メンバーとして参加する最後の大会となる。津和からはもう一組参加、代表の古田、松男、女性の眉墨で構成された津和A。
このころの心境を鉄平は個人ブログのなかで、このように記録していた。
そんななか、練習試合ということで、本日は巨沼テランに。
どういう状況ではだれがどういう仕事をするのか・・・当然ながら全く決まっていませんので、意識的に相談タイムを多くとっての試合進行。
結果は、3試合して、まずまずの出来でした。
おそらくはこの三人で一緒にチームを組むことは今後はなく、26日が最後という状況ですので結果はともかく悔いのない試合を当日はできればと思うばかりです
チーム内の役割。昭男が得意のポアントゥール、内堀がミリューとなり、鉄平はティルールとなっての、群馬の地での試合進行。
鉄平たち、思いのほかの大健闘により、なんとかかんとか準決勝まで勝ち上がる。
ここでの対戦相手はこの年の日本選手権長崎大会への出場をシード枠で決めている県最強女子。10月の長崎大会では日本選手権大会四連覇を目指している国内最強女子チームというところ。
鉄平たち、結果はボコボコにされてあえなく敗戦となるが、昭男の津和での最後の試合を飾るべき悔いのない大会となった。
(太田の夏空は、限りなく青かった)
また直接の対戦こそなかったものの、この関東ブロック大会で鉄平たちと同じ3位となったのは喜利位の富士を中心としたメンバーだが、それがそのままに、この年の日本選手権大会で見事優勝することになるとは、神ならぬ身の鉄平にその時点でわかるはずもない。しかも男子の部で埼玉対埼玉の決勝戦になろうとは。
鉄平メモ この関東ブロック太田大会、準優勝を飾ったチームも江北のメンバーで構成したチームということで、上位ベスト4を埼玉県勢独占という関東ブロック大会でもあった。
夏過ぎて、9月。栃木・高根沢で開催の栃木オープンへの参加。
当然ながら、また最初の一歩からの日本選手権大会県代表選考会挑戦への始まりとなる。
そのためには、松男、鉄平に加えてもう一人の選手が必要となるわけだが、鉄平が松男と相談して、新チーム結成のために声を掛けたのは・・・