ずばり、「筋が通っていないこと」だと思います。

 

これからは英語が必要です!共通テストのリスニングの配点を上げます!とか、小学校から英語の授業を始めます!というわりに、なぜ英語が必要なのか、はっきりとした説明もなく、そして見本となるべき大人がまったく使わなくて、次世代の子供たちが英語を使えるようにはなりません。

 

「大人になってから、いきなり英語を使うのは無理」というのも、よくわかります。

そうだとしたら、世の中全体で変わらなければいけません。

 

まず、報道。

日本の政治家が英語でスピーチをすると、すごい!と言わないこと。国際的に活動する仕事であれば、当然であるという姿勢が必要です。

 

そして身近に英語を与えてあげること。

洋書。買いにくいです。普通の書店で手軽に買えるようにすべきです。

 

テレビ。1チャンネルくらい、無料の英語放送を入れられないでしょうか。

 

街中のサイン。

英語表記をいれましょう。もしくは大きくしてください。

 

そして、高額すぎるインターナショナルスクール。節約すれば入れるレベルではありません。

「英語教育=高額なもの」というイメージが、確執を生んでしまうし、それゆえに英語ができると「鼻につく」と敬遠されてしまうこともあるでしょう。

 

 

身近に英語があることが1番の近道であるのに、英語を習得することが「特別で高額なもの」という風潮がかわらない限り、日本の英語力の下位からの脱出はむずかしいと思います。

 

国としてそれができないなら、むしろ、堂々と母国語を話してもいいんだよ、と教育すべきだとおもいます。

英語で話しかけると申し訳なさそうに、話せませんと逃げるというのは、「英語は話せるべきである」「話せないのが悪いこと」と認識しているということです。

 

英語は必要だよ、できるようにならないと困るよ、でも日本の環境は変わらないよ、じゃあ、日本語を話すことを肯定できず、常に英語に劣等感をもつ人々を育てるばかりです。