毎日の日課のなかで、英語のほかに、日本語での算数と国語も取り組んできました。
英語の学習内容が難しくなるなか、国語と算数をどこまでの難易度、範囲でやらせるかについて悩んでいましたが、やっと心を決めることができました。
ずばり「帰国子女受験以上のレベルはやらせない」です。
帰国子女向けの算国が簡単なわけではありませんが、通常の受験で問われるような難題がなく、シンプルで基礎的な内容が理解できていれば問題ないと、過去問や傾向をみていて思いました。
「通常の受験生がやる算国をやらない」ということは、「一般受験をしない」と決意することであり、大きな決断が必要でした。
なぜ英語にこだわるのか、といえば答えはひとつではありませんが、
「太郎と花子が幸せかどうか」を常に考えてきました。
難しい漢字に熟語に読解、方程式に特殊算をやらせて、遅くまで塾に行き、夕食をいっしょに食べることも難しくなり、週末もテストや模試があり、気づいたら月曜日。
それは、子供らしい生活なのだろうか。
トップレベルの学校に入れたとして、貴重な10代を、太郎と花子は幸せに過ごせるのだろうか。
日本の「いい大学」に入れたとして、将来の夢について楽しそうに語れる学生になれるのだろうか。
「日本人で、日本語より英語ができるようだと、日本では暮らせない」
「海外の大学をでても、そのまま仕事が見つかる保証はない」
「海外では差別されるだけ」
色んな否定的な意見を、言われたり聞いたりしました。
でも、やってみなければ、何もわかりません。
新しいことにチャレンジするときに、リスクを伴う覚悟は必要です。
タエさんも、そんななか、葛藤しながらおうち英語を続けてきたのだと思います。
タエさんが成功したのは、キリくんを信じ、必要なサポートを整え続けたからだと思います。
なにより、キリくんはそれが出来る子だと、タエさんが母として見抜くことができたからだと思います。
そしてわたしも、海外の大学で、のびのびと学ぶ2人の姿が、不思議と想像できるのです。
そんなことを考えるうちに、わたしなりに心を決めることができました。
帰国子女塾さがしの旅は、心折れることが多かったですが、ひとつ良かったことが、使っているテキストを知ることができたことです。
英語だけでなく算数と国語のテキストがわかったので、購入して参考にしながら、必要そうな問題に取り組んでいます。