愛荘町の図書館「てんびんの館」に行って、
ふと手に取った「オリンピックの身代金」
「オリンピック開催も決まったし、読んでみようか

奥田英朗やし、おもしろいやろう。」
と手に取ったのがこの本。
愛荘町の図書館は、我が家の近くの八日市図書館より、
蔵書は少ないはずだが、
人口のかげんか、読みたくなるような本が空いてることが多い(笑)
(八日市は話題の本などは予約でなかなか前に出てこないのです)
読みはじめてびっくりしたのは、
「えっ
奥田英朗って、こんな硬派な小説も書くんや
」という驚き
今まで読んだ奥田英朗からはちょっと異質な感じ

時は昭和36年の東京オリンピック目前の日本。
秋田県の貧しい農村出身の主人公島崎。
兄が東京の飯場で出稼ぎに来ていて、急死。
その原因が余りの過酷な労働の辛さを慰めるために打っていた、
まがいもののヒロポンのせいだと知り、兄の飯場で働きはじめる。
体験した、過酷な労働、そしてそうせざるを得ない当時の地方の働き手たち。
貧しい地方の暮らしと対局に描かれる東京の繁栄。
戦争から必死の復興をしていた当時の日本。
そのシンボルとして開催しようとしていた、東京オリンピック。
「地方はまだ貧しく、地方出身者の労働の上に建設されるオリンピックのたくさんの施設。何のためのオリンピックなのか?」
島崎はやりきれない思いを持つ。
東大の大学院で、マルクスを勉強するという設定の島崎の口からは、
「プロレタリア」「ブルジョア」なんていう言葉がポンポン出てくる。
そう、安保闘争で東大生樺美智子さんが亡くなったのは、
この東京オリンピックのたった4年前の出来事・・・・・・。
そんな時代でした。
そんな格差に憤る島崎は、爆破事件を次々に起こし、
東京オリンピックを阻止しようとする。
そしてそうはさせるまいと島崎を追い詰めていく警察。
ドラマの方は、昨日前篇を見ました。(後半録画中に)
なんたる豪華絢爛たる出演者たち

島崎役が松山ケンイチとちょっと違和感があったが、はじまるとすーっと入れた。
刑事落合役の竹内豊は言うことなし!
笹野高史さんもぴったりすぎくらい

「うーん?」と思ったのは、他の刑事たち。
なんか、男前すぎて・・・・・・・・・。もう少し泥臭い方が良かったかなあ。
しかし、原作との一番の違和感は、
島崎のゼミの教授が、江角マキコさんだったこと

当時の東大の経済学部でマルクス理論を教えている教授がいたのかなあ

別に女性蔑視じゃあないけど、原作との違和感がありまくりでした。
光ってたのは、薮谷潔役の桐谷健太

最近気になってる俳優だけど、こういう役もできるんだ

原作と違う点は多々あったが、
硬派なイメージはうーんと薄まり、面白い展開にしているのは、
さすがテレビ朝日開局55周年記念ドラマだからでしょうね

久しぶりの見応えのあるドラマ。
(この秋は、いまいちのドラマが多かったので・・・・・。)
今夜後半を楽しみます
