伊勢旅行二日目 レポ2 | 菜種月夜の朧月

菜種月夜の朧月

和・洋共にどちらも好きです。
着物関連のモデルもさせていただいてます

前回の続きです!



夫婦岩は普通の観光名地だと思われがちですが、
実は二見輿玉神社の御祭神、猿田彦大神が天孫降臨の際に降り立ったとされる
興玉神石(現在は水中深くに有り拝見できない)と天照大御神(太陽)が日の出共に
現れるのを拝する鳥居の役目を果たしています。




※天孫降臨とは?
前回説明するのを忘れてましたが、天照大御神の孫にあたる邇邇藝命(ニニギノミコト)に
天照大御神が「地上を治めるように」と三種の神器と神々を共わせ、
天の国より降り立たせた。
そのうち三種の神器の一つ【八咫鏡】は「これを私(天照大御神)の御魂と思って、
私を拝むように敬い祀りなさい」申された。
また神々のうち知恵の神である【思金神】(天照大御神が天の岩戸に篭もられた際、
お出になる策を与えた神)の【八咫鏡】と【思金神】は伊勢神宮に祀られている。


※天孫降臨と猿田彦大神
その天孫降臨のおり、猿田彦大神がここ二見浦の興玉神石に降り立ち、ニニギノミコトを
厄・災難等をなぎ払い先導したと言われる。
また別の神々の移りの時にも同じように先導し、無事送り届けたことから
交通安全の神でもある。


転じて「無事帰る」ことから、伏見稲荷の稲荷大明神の使いが白狐のように
猿田彦大神の使いは【蛙】となりました。


以上は私の古事記の知識と文献を合わせたもので、漢字表明が違ったりしますが
ニュアンスだけ伝われば幸いです。




と言う訳で「無事帰る」「無くしたものがかえる」「若返る」と言った御利益を受けた方々からの
献納によって

蛙!!!

カエル!!!!

かえるが…

たあああああああああああああああああああくさん!!!!!!


手水舎も

蛙が盛りだくさん…

その蛙様の御池状態の手水舎で手水です


ちなみに蛙池の中には【満願蛙】と言う二体の蛙が御鎮座されており、




願いながら柄杓で水をかけると


願いが叶うそうです。


ちなみに私は


蛙が大の苦手でございまして
(ペットショップで嬉々として蛇をしゃがんで見ていて立ち上がったところ、
超巨大蛙が水槽ではなく金魚鉢に入れられてて目が合い、
腰を抜かして倒れこんだことがあります ※実話)


この手水の時も(か、蛙のお出汁が…)と失礼な事を考えつつ

願い事も浮かぶこと無くあわわと水をかけるのに精一杯でございました…

満願蛙様、ものすごいリアルでした…


満願蛙がお気に入りになったミユキさん(*´∀`*)



ミユキさんもきーちゃんも蛙さんはバッチコイなのでガンガン一緒に撮られてましたが


私は

触るのも無理でした


見、見るだけでいいです…(見れてもいない)


無事(?)手水も終え、二見輿玉神社のもう一柱の御祭神、宇迦御魂大神が祀られている

天の岩屋へ。



ちなみに天の岩戸は全国各地「ここじゃないか?」と伝われており、二見浦もその1つ。
そして御祭神、宇迦御魂大神は伊勢神宮外宮の豊受大御神の別名でございます。



ではなぜ猿田彦大神が御祭神なのに豊受大御神もいらっしゃるのかと言うと

日の出の参拝所でもある二見輿玉神社の境内に、
天照大御神がお隠れになった天の岩屋・つまり日の入りの意味として
伊勢神宮と対する外宮の御祭神、豊受大御神が祀られているそうです。



さてここ二見輿玉神社は珍しい参拝方法がありまして

車輪型のしめ縄で全身の穢れを払い、体の悪いところをさすります

あ、左奥の女石像が豊受大御神です。もしくは天宇受売命かも…

私は婦人系が弱いのでなでなで



その後ガランガランして



しめ縄をお賽銭箱の前の棒に

託します。


その後は二礼二拍手一礼です。


少し変わった参拝方法です。やっぱり夫婦岩のしめ縄が元なのでしょうか

この方法は二見輿玉神社の境内の全ての社で行えます。

ここは詳しい説明は無かったのですが、
皇族の方々と関係が深いのでしょうか
どうやら日の出はここから参拝するようです

ここにも車輪しめ縄があります



ちょっと古事記・日本書紀・民俗・神話学好きの私のせいで
ここ最近のレポは少々文章が多くなって読みづらい方が多かったかもしれませんんが
次の最後のレポは通常通り写真多めでお送りいたします♪



でも神社参りの時はこんな知識がちょっとでもあると楽しいですよヾ(。・ω・。)


次で楽しかった伊勢旅行レポもラストですー(´;ω;`)