今回は岩手編第2弾
道の駅おりつめ
です。
九戸郡九戸村(くのへむら)にあります。
道の駅No. 岩手-025(03025)
愛称はありません。
初回訪問は2013年10月13日です。
村の北部に折爪岳(おりつめだけ)という山があり、
北上山地の最北端にあたる山です。
この地方にはその山にまつわる伝説があります。
その伝説の主人公がこれです。
道の駅の中央にドンと祀られています。
フクロウのような姿をした怪鳥、名前を「オドデ様」というそうです。
どんな伝説かちょっと紹介します。
””ある夏の日牛番の若者が夕暮れになったので帰ろうとしたときに
薮の中にピカッと光る物に気づきました。
胴の太さは二升樽ぐらい、フクロウのような目玉の顔と下半分は
人間みたいな2本足の怪鳥でした。
「あれっ、こんな不思議なもの、鳥だべか、人間だべか」若者は
こんな事を腹の中で思いました。すると、怪鳥も「こんな不思議な
もの、鳥だべか、人間だべかと思っているなドデン、ドデン」と
おうむ返しに言いました。
若者は自分の心を読まれたこの一言でびっくりし、逃げるように
名主の所まで帰って来ました。すると怪鳥もついて来ました。
若者について来た怪鳥を見た名主もびっくりし、「なんだな、これは」
と尋ねました。若者は「オ、オドデさまです」と答えました。
「ふうん・・・オドデさま」とうなづいた名主は「これは見世物に売ったら、
えらい金儲けになるかも知れない」と思いつきました。
すると、オドデは「これこれ名主、そなた今、おらを見世物さ売った
ならば、金儲けになると思ったな、ドデン、ドデン」とまるで手のうちを
見透かすように言いました。
「これはたまげたオドデさまだ、口も聞ければ、人の心も読む、神様に
祭り ますので、どうかご勘弁を」と名主はあまりの事に仰天し、神棚に
オドデさま を安置しました。
この話が直ちに村中に広がり、村の人たちは、一目拝みたいものと
集まってきまし た。オドデさまは神棚の上で人々を前にし、「あしたの
朝は晴れるドデン、ドデン」 と言うとその通り、翌朝は雲一つない
日本晴れになりました。
これなら占いもできると、名主は「さい銭箱」を作るとすぐに一杯にな
り、大繁盛とな りました。ジ ャランジャランとおさい銭を鳴らしては名主は
ほくほく顔でした。
その銭音を聞くと、オドデさまは「シラン、シラ ン、ドデン、ドデン」と叫びな
がら、折爪岳の方に飛び去っていき、牛番をしている若者の所まで来ると
「お前はええ奴じゃ、お 前におらの不思議を授けてやる、ええ月日を暮ら
せや、ドデン、ドデン」と言うと若者の前で一つの石になってしまいました。
若者は、不思議な力をもらっても、一生牛番で通し、一度もその力を試し
た事がなかっ たと言われ、今でも折爪岳の奥深くから、オドデさまらしき
声を聞くと言われております。””
・・・・・という伝説です。
もしかしたらこのオドデ様の像の前では変なことを思わない方が
良いかもしれません。心の中を見透かされ、大きな声で言いふらされる
可能性がありますから・・・(=⌒▽⌒=)
そして、今回のちょっと寄り道コーナーです。
道の駅のスタンプに描かれている
「九戸政實(くのへまさざね)公」とゆかりのある
九戸神社
に行ってきました。
九戸村を治めていた豪族九戸氏を奉っている神社になります。
代々戦勝祈願した社で、境内には一族で活躍した武将
九戸政實を奉る「政實神社」も別途建立されています。
政實は九戸氏の11代目にあたるとされており、一族の中でも
優れた武将で、戦国時代を生きた彼の代が最も勢力があったと
言われております。
1586年政實は南部一族の当主と自称するようになり、
1591年3月には挙兵しました。力で勝てない南部家は豊臣秀吉に
要請すると60000の兵で九戸軍と対峙します。
これが「九戸政實の乱」です。
政實軍は善戦するも敗れ斬首されます。
神社の入口には「政實公の首塚」がありました。
ここ九戸村でも戦国の世を感じ取ることができました。
最後に「道の駅おりつめ」で食べたソフトの紹介です!!
山ぶどうソフトクリーム
です。
特産品の山ぶどうのジュースをたっぷり使った甘酸っぱい風味で
見た目もきれいな紫色で爽やかさを感じさせます。
「美味しい、美味しい、ドデン、ドデン」と心の中で
思いながら食べてはいかがですか?










