生かされていることに感謝。 | お月見うさぎ

お月見うさぎ

8年の交際を経て、2009年2月結婚。
結婚してもラブラブな夫婦でありたい☆
そして、2011年6月5日には家族が増え、新米ママとして日々奮闘中!!

忘れもしない明日は1月17日。


12年前の明日、いや、もうあと8時間後ぐらいに阪神大震災がありましたね。



うさぎは神戸育ち。

震災の時も神戸にいました。


一番死者の多かった東灘区にいました。

今も実家はそのままです。


震災の傷跡は今でも実家に残っています。


ここ数日TVでは震災の時のニュースが流れていて、うさぎは映像ではあまり見たくなくてチャンネルを変えてしまいます。

無意識でしてたんですけど、やっぱり震災の心の傷っていうのは癒えてないのかなって思います。





うさぎは中学1年生でした。

明け方、何がなんだかわからず飛び起きたらそこはもういつもの自分の部屋ではなくなっていました。


まず目に飛び込んできたのは倒れていた洋服ダンスです。

そのタンスに支えられて、ベッド横にあった勉強机は倒れずにすんでいました。


思い出すといつも考えます。


もしも、○○だったら・・・



そう、もしも勉強机が倒れていたら、うさぎの頭を直撃していました。

先に洋服ダンスが倒れていたおかげでうさぎは命をすくわれたんだと思います。


そして、部屋の前にもおいてあったタンスは倒れていました。

そのタンスのせいでうさぎは部屋に閉じ込められていました。



お父さんとお母さんを大声手呼んだのを覚えています。



しばらくしてうさぎの名前を呼ぶ家族の声がしました。

よく聞くと、ガラスがいっぱい割れる音が聞こえるんです。


うさぎの部屋につながる廊下には台所からいっぱい食器が落ちて割れていました。

そのまま裸足で歩いてうさぎの部屋にきてくれたみたいです。


その時は必死でわからなかったけれど、父の足はガラスで切れていました。




一生懸命タンスを押して、ドアをこじ開けてうさぎは30分ぐらいしてからようやく部屋から出れました。

家の外に出るともう別世界。



マンションから離れようとすると、助けてと泣き叫ぶ女の人がいました。

自分も無我夢中だったのでその女の人がどうなったのか覚えていません。



近くの小学校に避難しました。


去年まで楽しく通っていたはずの小学校には大勢の人が悲壮な顔をして集まっていました。

けが人がたくさん運ばれていました。


夜には普段使っていた教室が霊安室になっていました。



揺れが落ち着いている間に自宅に入り、レトルトのカレーを取り出しました。

近くの人と一緒に食べてその晩を過ごしました。


小学校ではもう人がたくさんで寝れなくて、うさぎは車で数日過ごしました。

その車も後ろのガラスがガレキで割れていました。

見知らぬ人がガムテープをくれて、テープでとめて、たくさんの服を着こんで寒さをしのぎました。



戦争の方がもっと悲惨なんだろうけど、その時のうさぎはまるで戦争みたいって思いました。


水も食べ物も無い。


コンビニに行ってみたら初日のうちにすごい行列で食べれるものはなくなっていました。

親戚に連絡をとろうとしたら電話もすごい行列で公衆電話に小銭が入りきらなくなって使えなくなっていました。



不思議な体験です。



少し落ち着いてからしばらく親戚の家を転々としました。


家に戻れるようになったときもライフラインは戻っていなくて、うさぎの家はマンションの9階。

9階まで水のタンクを階段で持って何往復もしました。


家に戻って初めて自分の部屋を見たとき、また恐くなりました。

電球の傘が自分が寝ていた頭のところに落ちていました。

ベッドの上に本がおいてあって、それが先に自分の頭に覆いかぶさったから電気の傘で頭をケガせずにすんだんです。

もしも先に本が落ちてきていなかったら・・・って思ってぞっとしました。




このもしも・・・っていうのを感じた時うさぎは”生かされたんだ”って思いました。

きっと何かの意味があってうさぎの命は助かったんだって思います。


今でも確かに思い出したくない出来事。

ちょっとした地震にでも今でも反応しちゃうし、恐くなります。



水や食べ物がない。

光がない。

見知らぬ人でも一緒に助け合ったこと。

友人の死。

家に住めなくなってしまったこと。

学校に通えなくなってしまったこと。



当たり前のことが一瞬にしてくずれさってしまうんです。




自分の人生の中ですごくすごく大きなことです。


命だって一瞬にしてくずれさってしまった。



そんな中で自分は生き残れた。


命の大切さを学びました。

あの時、無事でいられたから今こうして夢をかなえて仕事ができている。

月くんにだって出会えた。


今、命ってホントに大切なものなんだなって感じています。

今も仕事で死というものに近い職場にいるからよく考えるんだけど、生きていることに感謝しなきゃなって思います。



今までちょっと震災の日に深く考えようとしなかったけれど、こういう仕事について死に慣れてしまいそうな自分がいて、きちんと思い出してみようと思って日記にしてみました。




生きてるってすごい事なんだよね。

当たり前じゃないんです。



だからこそ、一生懸命夢を追いかけたり、恋愛したりしていきたい。

いつもいつも何事にも一生懸命でありたいって思います。