三業地に関わる用語の紹介1 三業地の由来など | 隠れ家的「花街」大塚で、芸者さんの芸を堪能しませんか? 大塚三業組合のブログ

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JR大塚駅南口から徒歩3分の大塚三業通り内に今も残る小粋な料理屋料亭。そして大塚三業組合所属の芸者。
大塚三業組合の所属の小料理屋・料亭のご紹介や、豆知識、最新の情報などをお届けいたします。
是非、大塚三業通りでお座敷での芸者遊びをご堪能ください!

三業地に関わる用語についてご紹介いたします。
第1弾は、三業地の由来など、場に関連する用語です。

<花柳界> かりゅうかい
昔、中国では遊女などがいる地域を「柳港花街」や「花街柳港」と称し、略して「花柳」とも言いました。
日本では略した「花柳」の語が広まり、芸者や遊女、また遊里を指し、その世界を「花柳界」と呼ぶようになりました。
現代では、遊郭がなくなったことなどから、主に、芸妓(芸者)の世界を指して「花柳界」と言います。

<三業地> さんぎょうち
「芸者置屋(今で言う芸能事務所)」「料亭」「待合(芸妓との遊興や飲食を目的として利用される場所)」が三位一体となって営業することを許可されたエリアを指します。

<花街> はなまち
遊女屋や芸妓屋が集まっている区域を指す名称。
売春防止法(1957年施行)までは多くの花街に芸妓と娼妓の両方がいましたが、今日花街と呼ばれている地域は芸妓遊びのできる店を中心に形成される区域です。

<芸者置屋> げいしゃおきや
芸妓が通常籍を置くところで、タレントの芸能事務所のようなもの。
置屋はあくまで芸妓の抱元であり、客を遊ばせる場所ではありません。
江戸時代には、待合茶屋にあがった客が、茶屋を通して芸妓に指名を掛け(これを「何某を呼ぶ」「何某を知らせる」という)、揚屋(江戸時代に遊郭内に設置された特別な店)で実際に遊ぶことが一般的でした。
ただし、上方(かみがた)では茶屋と揚屋がひとつとなっていて、置屋が直接に指名を受ける場合が多く、江戸でも料亭や船宿が直接置屋に指名を掛け、場所を移動せずに遊ぶこともありました。
当時、芸妓は遊郭で遊女が来るまでの場つなぎとして呼ばれることが多く、この点が明治以降とはかなり違います。

<料亭> りょうてい
今日では一般に、専任の板前を抱え、座敷があり芸妓を上げるような料理屋を指すことが多いが、待合を料亭と呼称する場合もあります。
法令上の用語(建築基準法など)では料理店といいます。

<待合> まちあい
芸妓衆のもてなしを主として、酒以外の料理は主に仕出しでまかなう貸席型の業態のこと。