台風の影響で、
住む小屋が水浸し。

それでも、
小屋ごと吹っ飛ばなくて
ひと安心。

台風は一週間ごとに来てくれるわけだが、
強風吹き荒れる中
連日連夜店に来てくれた関西のお客さんがいた。

聞くと、
お母ちゃん(80代)
姉35歳(50代)
妹32歳(50代)
妹夫(50代)

だそうだ。
お母ちゃんは一人で歩くのもしんどそうなのだが、
姉妹が付き添いながら連夜皆さん楽しく
お酒を飲んでいた。

もうすでに素敵な話である。
見ているだけで感動していたので、
呼び止められては、
少しでもいい空間にしようと努めた。



おれが真に気づいたのはつい最近だ。
先代達がいのちを
守って
守って
守り抜いて
今こうしておれは素敵な経験をしているということ。

ただの綺麗事ではない。
大きな実感と共におれはその尊さを知った。

さて、話を戻すと
最後の夜の帰り際、
姉の方が写真を撮ろうと
言ってくれたので喜んで応じた。
お母ちゃんとも2ショットを撮った。

すごいことだ。
まさに、
いのちを繋いできた親子の、
1つの思い出になれたのである。
それが形として
残ったのである。
写真でいいならいくらだって撮りましょうよ。

二人ともありがとうと言ってくれたが、
まさか、
こちらがありがとうだ。
お互いに沢山握手をした。

おれ「…自分の話なんですけど、」

「守られたいのちが今のおれなんだと最近気付いて…」
「本当にこういう(お母さんを囲んで旅行に来てお酒を楽しむ)のは素敵です!」

と姉に話すと

姉「嫁、姑、姉と色々とねぇ…ありますけど、連日楽しい時間を過ごさせてもらいました。」
「ほんまにいい時間やった。ありがとう。来年もまた来ます。」

嬉しくて、
水浸しの小屋も
洗いっぱなしの臭い洗濯物も
もはやどうでもいい。(と思いたい。)

ありがとう。
本当に素敵でした。

来年はもういないけど、
どこかでまた会える気がする。

感傷に浸るおれと
水に浸る小屋と
臭いを放つ洗濯物。

上手くまとまったところで、
はぁ。
現実に戻ろう。