町内会の役員のなり手がないので、選考ルールを変更する提案に対して、町民の賛否はどうなのか、気になるところだが、集計結果が出るまで、今の会長さんと話した会話を紹介しておこうと思います。
10年前、30代の会社員だった私は、くじ引きで町内会長を押し付けられて1年間やったわけだけど、今の町内会長さんは、私と同じ会社勤めしている、まだ40代。
押し付けられたクチではなく、自分が断れば町内会長が空白になる。そんなことはできない。自分がやってみる。
どちらかというと積極的に引き受けたクチなので、当然、私よりも町内会の存在を肯定的に評価している。
私は、相手に敬意を払いながらも、ぶしつけな質問をしてみた。
「役員に誰もなり手がないのだったら、任意団体の町内会を存続する意味もないのではありませんか?」
「提案では、役員任期が2年になって、よけいに引き受け手がなくなるのではないですか。せめて、会長業務の縮小を同時に行わないと、そうなるでしょう」
「連合自治会の業務が多大なので、ここに参加すること自体を再検討してもいいのではないでしょうか。新型コロナの影響で、活動が休止しているいまこそ、その機会ではないでしょうか」
今の会長さんは、私とほぼ同年代だが、答えは、私とはまったく違っていた。
「町内会も、連合自治会も、地域の安心安全のために必要だと思います。あなたが指摘するように、会長業務の縮小は、検討していますが、ただちに縮小することは難しそうです。ただ、その努力はしています。来期には間に合いませんが」
「町内は高齢者世帯が圧倒的に多いですが、新しい住民が増えています。子供をもつ若い世代も増えているので、子供たちのためにも、連合自治会から離れる選択肢はとらないほうがよいかと思うのです」
なるほど。どこまでも前向きで、私とは違う。
それで、町内会長と役員を選ぶ「選考委員会」とは、どんな組織なのでしょうか。
私がもっとも聞きたいのは、そこだった。
町内会長が選任する「選考委員会」は、過去の町内会長経験者です。
え??!?
それって、俺も含まれそうだ。藪蛇になるので、俺も入るんですか?とは聞かなかった。
「町内会長さんは、次の会長選びにも指揮をとることになるから、いっそう大変ではないですか」
いいえ。町内会長さんの任務は、「選考委員会」メンバーを決めるまでで終わりです。あとは、「選考委員会」が決めます。
…ちょ、ちょっと。。どうなんだろう。それって、「選考委員会」に指名されること自体が、逃れられない伏線をからませるようなもんじゃないのか。
一気に警戒を強める私だった。
もう、2度とかかわりあいたくない。正直。
指名されたら、いよいよ町内会を辞めるときかな。そう思いながら、対話を終えたのでした。
(以下次回)
