蜘蛛の巣である。

ジョロウグモのように綺麗な同心円状の巣ではない。こういうのを「ボロ網」というらしい。(笑)

何という種類のクモかは知らないが、家の軒下の角っちょなんかに巣を作る小さいやつだろう。

家の軒下だと暗くてよく見えないが、

こういう風に光が通る場所だと白く光って綺麗である。

平行に走る縦糸に、不規則な横糸が

あみだくじみたいだ。

コレはこれで不思議な魅力があるデザインである。(笑)


咲き始めたナンテンの小さな花に、早速小さなハチが来ていた。

これはマメコバチか何かだろうか?

こんなミクロの世界にも、彼らなりのドラマがあるのだろうか。


横ではネズミモチも小さな可愛い花を咲かせている。

大きな樹なのに花も実も小さいというのは、何とも不思議な気がする。

大きな実をたくさん付けられるだけの養分を蓄えているのだから、

虫に受粉され易いように、そして鳥に種を運んでもらい易いように、大きく目立つ花と実を付けたらいいのに。

きっと、これがベストというような何かの理由があるのだろうが。


ヒイラギの樹には、ハゴロモの幼虫がたくさん付いていた。

去年の秋に多かった、チュウゴクアミガサハゴロモだろうか?

最近、絶賛増加中の困った外来生物らしいが、

真っ白な編笠を開いたような姿は可愛らしい。


そのすぐ横には小さなアタマアブがじっとしていた。

頭のほとんどが大きな複眼に覆われた、ヘンテコなハエである。

ひょっとするとハゴロモに寄生するヤツなのかも知れない。

この姿が何かに似ているような気がすると、よくよく考えてみると、妖怪人間ベムだった。もちろん、あの頭は複眼ではないが。(笑)


6月に入って、まだ朝晩は少し寒いが、昼間はカンカンに暑くなってきた。

身近な生き物たちも活発に活動している。

この穏やかな日常を大切にしたいものだが、先日はまた地震があったようだ。

朝っぱらからスマホの警報音が鳴り響き、街中に「大地震です」というアナウンスが響き渡った。

こちらは全然大したコトなかったのだが、震源付近にお住まいの方々は、正月の悪夢が蘇ったかも知れない。

お見舞い申し上げます。m(_ _)m