えのき茸〜
えのき茸を〜
歯ブラシにしたら、
毛先が球
作詞・作曲 嘉門達夫「エノキダケ」より
今回は、こんなえのき茸と関係するような、何の関係もないような古い思い出話である。
我が家の子供たちが未だ小さかった頃、毎週日曜日の朝は、子供たちと一緒にアンパンマンを観るのが習わしだった。
そんなある日のコト、近所のデパートのチラシに、アンパンマンショーのお知らせが載っていた。
これは早速行かなくては。
アンパンマンは人気があるので、早く行かないと、いい場所を取れないかも知れない。
子供は未だ小さいので、後ろの方になってしまっては、舞台のアンパンマンが見えないかも知れない。
こんなコトを考えながら、いそいそと家族でお出かけした。(笑)
さて、開演時間が近付き、アンパンマンはどこにいるのだろうかと、子供と手を繋いでデパートの中をキョロキョロしながら歩いていると…
いた。アンパンマンだ。
そのアンパンマンは、頭部はアンパン形の大きな丸い被り物を被っていた。
しかし、胴体は大きな着ぐるみではなく、アンパンマン風の普通のシャツとズボンを着てマントを羽織っている、大変貧相なアンパンマンだったのだ。(-。-;
子供と手を繋いだまま、しばし呆然と立ちすくむしかなかった…。
コレは…、アカンわ。
そう呟いて、黙り込んだままの子供たちと共に、静かにその場を後にした。
ゆっくりと歩きながらその場を離れる、その頭の中にかろうじて浮かんできた言葉が「えのき茸」だった。
「昨日は、子供とデパートに行って、えのき茸を見てきた。」
翌日職場でそんな説明をしたら、きっと皆んな、「は?」と思うだろう。
この体験をどう伝えたら良いのか、ワタシには結局分からなかったのである。(ー ー;)