今回はタイトルが長くなり過ぎた。(-。-;


さて、スピリ業界は、ゾクゾクするような魅惑的な暴言の宝庫であるコトをご存知だろうか?(笑)


近代的スピリの開祖ルドルフ・シュタイナーの『神秘学概論』は、「信じない者は地獄に堕ちる」的な素朴な暴言が数ページごとに現れる名著である。(・_・;


現代のスピリの担い手たちも、この伝統をしっかりと守り伝えている。

周囲から問いかけられる様々な疑問に対し、「人の心は死ねば霊になって霊界に行く」の一点突破を図ろうとする彼らが、問答の末に辿り着くのがコレだ。


「信じない者は頭が硬い」

「理解できないのは愚か者」


しかしながら、ネットモラルが厳しく問われる昨今でもある。あまり分かりやすい暴言は顰蹙を買ってしまう。(笑)

そんな中で最近ブレイクした新しいフレーズがコレだ。(・_・;


「未熟な魂には理解できないのです」


これはまた、なんとも魅惑的なフレーズではないか!(笑)


決して客観的に測定するコトのできない「魂の成熟度」という説明概念を、「理解するかどうか」というこれまた非対称の極みのような評価基準によって、断固とした意思をもって主観的に断言する。

あらゆる疑問、あらゆる問答を拒絶し、聳え立つその清々しさよ。しかも、なんだか上品なお刺身臭が漂うではないか。(笑)


この期待の新曲フレーズを、一体どのような場面で奏でたらいいのだろう。(笑)


「もしもし?」

「お宅の息子さんが、やらかしてしまいました。今すぐこの口座に100万円振り込んで下さい。」

「息子に確認してみますので、お待ちいただけますか?」

「そんな時間はありません。15分以内に振り込まないと、大変なことになります。」

「でも、あなたのおっしゃることが本当かどうか分かりません。」

「未熟な魂には理解できないのです。」


うん、なかなかいい。(笑)

きっとお母さんは、電話口の前でしばし呆然と立ちすくんでしまうだろう。(笑)


「先生、この問題がよく分かりません。」

「未熟な魂には理解できないのです。」


これは学級崩壊間近だ。(笑)

こんなファンキーでアナーキーな教師がいたら、授業参観はマンガチックに大炎上するだろう。(笑)


「え?私が注文したのは海老天丼じゃなくて、野菜天丼ですよ?」

「未熟な魂には理解できないのです。」


これはもう、お手上げである。(笑)

黙って50円高い海老天丼をかきこむしかないだろう。(笑)


さあ、皆さん。

これが何のカリカチュアかお分かりだろうか?


上から目線で何かを押し付けられ、

問答無用で訳も分からぬままに、

違和感を感じつつも黙って従うしかない。


そんな時には、妖怪「ミジュクナタマシイニハリカイデキナイノデス」がどこかに潜んでいるのだ。(・_・;