1999年7の月
空から恐怖の大王が降ってくるだろう
アンゴルモアを復活させるためその期間
マルスは幸福の名の下に支配するだろう
コレで大儲けしたG氏を批判する向きもある。
しかし、この経験によって、日本人の多くは、この手の話との距離の取り方を学んだのではないだろうか。(笑)
神国日本の勝利を信じ込まされ、その挙句ボロボロにされて敗戦を迎えた騙されやすい日本人が、真の戦後を迎えるためには必要なプロセスだったのかも知れない。
それに、私はノストラダムスの大予言を結構、評価している。
コレは、正しい予言のあり方というものを示していると思うのだ。
「時期」と「場所」と「イベントの内容」を、多少漠然としてはいるが、明示している。
コレによって、予言が当たったかどうかを客観的に評価することが可能となる。
唯一残念だったのは、1999年の7月になっても、世界のどこにもコワいものは降ってこなかったというコトだ。(笑)
しかし、予言というのは、そういうものだろう。
アメブロの「今日の占い」だって、当たらなくても誰も文句は言わない。(笑)
さて、ヒトに取り憑いた霊が予言を伝えるという話はよくある。
ネット霊界においても、守護霊だの高級霊だのお地蔵様だのの言葉を告げる予言者がたくさんいる。
よくあるのはこんな感じだ。
「あなたには悪い霊が取り憑いている。だから、これからの行いが悪ければ、大きな不幸に見舞われるだろう。」
「悪い霊」という他人には分からない何者かが執り行う、「取り憑く」という他人には分からない行為が原因らしい。(-｡-;
ヒトが生きていたら、いつかは何らかの不幸事を経験するものだ。そして、この予言における「大きな不幸」には、「これからの行いの悪さ」という条件が付いている。だから、不幸が訪れても訪れなくても、この予言は当たるようになっている。
「大きな不幸」の到来を規定する真の原因は「これからの行い」であり、それはまだ起こっていないイベントなので、今は何も分からない。
「分からない」現在の状態が原因となって、その結果起こる未来は絶対に外れない。コレは一体、何によって何を予知しているのだろう。(笑)
少しはノストラダムスさんに学んで欲しいと思うのだが（笑）、予言業界では、彼は負け組という位置付けなのだろう。
予言する霊たちは皆んな、勝ちを狙い過ぎて総花的で無難なコトしか言わない。
きっと高級霊というのは、霊界の木端役人なのだろう。(-｡-;
以前、某サイトで、地震を予知したと称する予知能力者を見たコトがある。
東日本の後や熊本地震の後に、「私はこの地震を予知していました」などと予知自慢をおっ始めて、総スカンを喰っておられたのだ。(笑)
本当に予知していたのなら、なぜ先に警告しなかったのか？
このような、何の役にも立たない後出しジャンケンの予知自慢を読んだ被災者や、お亡くなりになった方の遺族が、どんな気持ちになるのか分からないのだろうか？
ご本人曰く、「日本中どこに行っても地震の被害を霊視してしまう。どこも危ない。だからいつもそのように警告している。特に四国と広島が危ない。」のだそうだ。
あれから随分経つが、広島でも四国でも、それほど大きな地震は起こっていない。いつかは当たるのだろう。いつかは。(笑)
地震大国日本では、いつ何処で地震が起こっても不思議ではない。つまり、時期を限定しなければ、地震予知は必ず当たるのだ。
コレは、「叶うまで願い続けた願いが叶う」引き寄せの法則と同じだ。(笑)
ネット霊界の「予言する霊」たちは、意外と堅実で無難である。
しかし、絶対当たるように設定された「無難な予言」は、もはや「予言」と言えるのだろうか…(･_･;