「因果関係とはつまり、迷信のことである」
ヴィトゲンシュタインの一節を読んだ時、ため息をついてしまった。
もちろん、呆れたのではない。
全く仰る通りだと思ったからだ。

これは「我々が迷信に過ぎないと思っているような事にも、実は何らかの因果関係が隠れている」というような、オカルトさんが大喜びしそうな事を語っているのではない。
「我々が語る因果関係なぞ、所詮は迷信に過ぎない」と上から目線で馬鹿にしているのでもない。
「因果関係」と「迷信」は、論理的に同義だと言っているのだ。

続きは明日以降。今日はヘトヘト。