みなさま、こんにちは。事務局の後藤です。今月は私がメルマガ担当させていただきます。
前回から連日ですが、メルマガ配信します!
前回はなぜ、人がその作業を選択し、行うのかを分析する過程をお話させていただきました。
ここからは、作業モデルに基づいた評価法などを用いて、その作業ができなくなっている原因を探っ ていきます。
そして仮説をもとに介入方法を検討していくのですが、当然、環境や人の思うことは絶えず変化していきます。なので、一度仮説を立てたら終わりではなく、その場で完結するのではなく、上記の視点で常にクライアントの行動を見ていくことで特徴なりをつかんでいくことが重要です。
ここで、クライアントの行動を見ていく中でOTが言ってはいけないこと、「あの患者さん認知症もあって拒否が強くて、リハ対象外です」
「 あの人、やる気がなくて全然自主トレとかしてくれません」などなど。。。クライアントや家族のせいにしていませんか?
たしかに臨床では介入が難しい方もいらっしゃるのは事実ですし、僕もついつい前述したような言葉を口に出してしまいそうになります。
でも、そこで立ち止まり、自分自身は本当にその人を捉えられているのか、なにかほかにできることはないのかを考えていくことが必要です。
僕自身は人間作業モデルを学べば、すべてが解決するとは思っていません。(極めるところまで理解もできてないですし(^_^;))
ただ、クライエントのこと、目の前で起きている現象をすこしでも理解したいと思った時に活用できる一つのツール だと思っています。
なので、「機能訓練はやらなくていいんですか??」というような言葉はなしにしてくださいね。(たまにまだ、セミナーとかでOTはそんなことしなくていいっていうことも聞きますが・・・。)
医学モデルだろうが作業モデルだろうがその人を捉え、先を見て介入できていることが重要だと思います。手段に過ぎません。
長くなりましたが、症例の話も簡単に紹介しつつ、終わります。
長文、最後までお読みいただきありがとうございました。
80代女性です。現病歴は廃用症候群で既往に1年前腰椎圧迫骨折があります。
長男夫婦と生活をしていましたが、夫婦共働きであったため自宅での身の回りのことやIADL(買い物や掃除など)
すべて女性 が行っていました。
そんな方がなぜ廃用症候群になってしまったかというと、買い物中に自転車で風に煽られ転倒し、圧迫骨折を受傷してしまったそうです。
痛みも軽快し、すぐに退院しましたが、息子さんには危ないから何もやらないでいい、もう歳なんだから、また転んだら次はもっとひどい怪我かもしれない。
←息子さんの気持ちもわかりますよね。
現在の能力としては耐久性、筋力低下は認めるが、立位保持時間も延長見られ、独歩・応用動作も可能となってきています。
先ほどのMOHOにも当てはめていくと・・・
身の回りのことや家事をやること自体楽しみでやりたい。特に調理や掃除(意志・興味)、いつもやっていたこと(習慣・役割)
一方で、能力以上にでき ないと感じている(能力を低く考えている)、家族も危ないからといっている(環境)
この方にたいしてどのような介入をしていきますか?
僕自身は筋トレや歩行訓練etcも必要だと思いますがそちらはPTさんにお願いし、クライアントの希望でもあった作業(家事)に焦点を当てました。
やらなきゃいけないことは、習慣であった家事活動を再び獲得し、健康を維持する。ご家族にもそれが生活をしていくことで有効で効果的なことを伝える。
家事活動を通してご本人の自己評価の再構築を図る。
介入としては①環境を設定し、実際の家事動作訓練を行いながらできることを自覚していただく。
②その中で普段行っている家事動作が機能面にも影響することを感じてもらう。←実際 やってみると思った以上に疲れたと驚く人も多いです。
③ご家族にも場面を見学していただき、できることがあるということをお話させて頂く。
たしかに、病院等では機能的な側面のアプローチが重要な場面も多々ありますが、果たして機能が治れば全くもとの生活に戻れるでしょうか?これが機械なら答えはyesですが、人ではNOです。身体に変化がおこれば当然、心理・社会的側面にも影響が出るからです。
少しでも皆様の臨床の振り返りに役立てられたらと思います。