作業療法アプローチ研究会「Team,re;Quest」のブログ -29ページ目

こんばんは、4月のメールマガジン担当している田平です。

あっという間に4月も終わりですね。皆さんゴールデンウィークのご予定はもう詰まっていますか?今年は飛び石連休で遠出などできない方も多いかと思いますが、世間の雰囲気に便乗してしっかり遊んで息抜きも大切ですよね。


 4月のメールマガジンはADL動作の動作分析をするためにというテーマでお伝えしてきました。

最終号は、ADL動作の治療する際に考えていることについてお伝えしたいと思います。


ただ問題点や評価は出来ても、どうやって介入すればいいのか分からないという先生方は多いかと思います。


今月のメールマガジン第1号でお伝えしましたが、私達が生活している環境はとても重要だと私は感じています。またそれを感じ取る人間の受容器が重要なのは言うまでもないと思います。


『アフォーダンス』という言葉はご存じでしょうか。簡単にいえば、私達が過ごしている環境の中にあって、私達の行動や振る舞いを直接的に誘導している情報といいましょうか。


このように、人間の受容器によって環境に応じて行動が決定していると思います。


脳血管障害の患者さんの中で、訓練室では問題なく行えているはずだったのに、看護師さんから病室に戻ったら出来ていませんよ。と言われたことはありませんか?


やはり環境が違うからではないでしょうか。特に病室には狭い空間に様々な情報があります。


例えばトイレまで行くという行動が、

訓練室では立って、歩いて、トイレの扉を開いて、トイレ動作をするというように分割して考えていませんか?もしくは訓練室の環境で直接評価して出来ると判断していませんか?

 病室では先ほど分割した動作の中に、環境の情報がさらに入ってきます。立つのにベッドが柔らかい、前にテーブルがある、歩くのに他患者のベッドがあるなど、その情報によって動作は思うほど上手くいかないことが多いと思います。


先月まで伝えてきたバランス反応をより適切に導きだせるように感覚に対しても視点を持って進めていく必要があるのではないかと思っています。



ということで治療の際には私は運動の方向を決める、身体反応が適切に出現するか、重力と支持面との関係をまずは重視して行っています。

また、先ほど伝えたように、身体反応そのものを鍛えるのではなく、様々な治療道具を使用して視覚からの反応、視覚と体性感覚の強調、また行動を起こす嗅覚や聴覚も含めて患者さんに声かけや誘導が必要になっていると思います。



身体反応だけでなく、様々な感覚受容器に対して行うことを考えると、訓練室で行う治療もバリエーションも豊富になり、患者さん一人一人に対して同じ訓練を行うことも減ると思います。



作業療法の良い所は、精神機能など、その人個人に直接的にアプローチ出来ることだと思います。

患者さんの置かれている環境を考えることでより患者さんとの信頼関係が築けたり、患者さんの笑顔も引き出せると思います。


ということで、その患者さんに寄り添って、患者さんの問題を改善させたい!とそのように考え始めた時点で、その気持ちは患者さんに転移して、プラスの方向へ転換されていくと思います。

実際に技術的に未熟でも、患者さんは一緒に楽しくリハビリが行える環境の方が良いという方も今まで多く出会ってきました。

楽しいリハビリ、作業療法を広げていきましょう。