作業療法アプローチ研究会「Team,re;Quest」のブログ -28ページ目
 5月のメールマガジンを担当する河合です。

 ゴールデンウィークが過ぎましたが、祝日がしっかりとお休みの方もいれば、365日リハで祝日も関係なく仕事をしていた方もいるのではないでしょうか?
 ちなみに私は、外来のクリニックに勤務していますので、しっかりと祝日はお休みでした。休みの間もこのメールマガジンの作成などで作業療法からは離れられない日々を過ごしています。日々、クライアントのために作業療法を学んでいきましょう。

 まずは、少し私の仕事の話をさせていただきたいと思います。
 私は豊橋の整形外科の外来クリニックに務めている作業療法士です。
 整形外科のクリニックと言いますと、理学療法士の領域と思い浮かぶ方が多いのではないのでしょうか?実際、当院のリハビリの所属人数をみるとPT20名、OT3名という状態で構成されています。

 ではなぜ当院に作業療法士が雇用されているのでしょうか?整形外科とはいっても、当院は来る者拒まず、多岐にわたる疾患のクライアントがリハビリの対象となります。中枢疾患・特定難病疾患の回復期・維持期のリハビリを終え、在宅で過ごされているクライアントがADLで不便なこと、困っていることがあるからです。整形外科疾患の患者様でも自助具が必要であったり、ADL指導が必要であったり、スプリントが必要であったりします。

 実際に整形外科の外来クリニックで働いていて、作業療法士が活躍できる場面は多くみられます。解剖学・生理学・運動学の大切さ、『ヒト』を見る・触るということ、様々な疾患のクライアントを見る中で学ぶことは多くあります。様々な知識を増やし、クライアントのために役立てていければと日々感じながら仕事をしています。

 さて、では本題に入らせていただきます。今回のメールマガジンでは浮腫についてお話させていただきたいと思います。なぜ、浮腫なのか?ということですが、中枢疾患のクライアントを見ると、手部の浮腫・肩の亜脱臼がある方が多くいます。

 実際、現在私の祖母が脳出血で回復期リハビリ病院に入院しながらリハビリを受けてします。発症から2ヶ月、右片麻痺で上肢・手指BRS1~2という状態です。亜脱臼は改善傾向ですが、手部の浮腫はとても強い状態です。私がいけるときにこまめに浮腫の治療を行い、また、祖母に管理の仕方を指導し、以前よりは浮腫が改善されてきました。

 代表の石原が以前にメールマガジンで亜脱臼の話をしていたので、今回は浮腫に関してお話させていただき、管理の大切さについて一緒に考えることができればと思っています。

 視点を細胞レベルまで掘り下げて述べさせていただきますので、小難しい話もあるかと思いますがお付き合いください。
 
 では、まず、浮腫ってなんでしょう?

 医学的に説明すると、「体内の組織など血管の外に、余分な水分(血しょう成分)が溜まった状態」のことを言います。
 この「血しょう成分」とは、みなさんご存知のとおり、血液の液体部分のことで、血液が運んできた栄養分や酸素を、腎臓や肺などの組織に運んでいるのですが、この本来の役割を果たした血しょう成分は、通常は血液に戻ります。

 なぜ、余計な水分が溜まるのか?そのメカニズムを説明すると、人間の身体には、全身を巡るように動脈、静脈の二つの血管とリンパ管が張り巡らされています。
 そして、心臓がポンプとなって送り出された血液は、動脈を通り身体の隅々まで行き渡り、血液の血しょう成分が、細胞間の細胞間液になって細胞に酸素や栄養を届けます。
酸素や栄養を届けた細胞間液は、次に細胞で使われた後の二酸化炭素や老廃物を回収し、再び血液の血しょう成分となり、静脈やリンパ管を通って心臓に戻ります。
このとき静脈の働きが悪いとリンパに送られる細胞間液(血しょう成分)の量が増えます。

 浮腫の仕組みは、静脈がつまったり、リンパ液がスムーズに流れないことで、細胞間液が血管に戻らず細胞と細胞の間に細胞間液、いわゆる余分な水分(血しょう成分)が溜まってしまうことにより、浮腫となって現れます。

 自分の担当するクライアントに浮腫がある人はいませんか?何か対応していますか?まずはしっかりと浮腫の有無を確認しましょう。

 今回は、一般的な浮腫とは?についてお話ししました。次回は、片麻痺における浮腫の原因についてお話したいと思います。