作業療法アプローチ研究会「Team,re;Quest」のブログ -26ページ目
こんにちは。もう私の名前は覚えていただけたでしょうか?整形外科に勤務する河合です。今回もお付き合いよろしくお願いいたします。当院では、季節的に暖かくなったことで活動量が増加し、骨折のクライアントが続々と増えている今日この頃です。回復期・維持期の病院はどのような状態なのでしょうか?整形外科の病院では毎年同じような傾向がみられます。季節に合わせ、準備ができるため、傾向を把握しておくのもよいのではないでしょうか?

さて前回は、片麻痺の浮腫についてお話しさせていただきました。今回は二次障害についてお話しさせていただきたいと思います。

浮腫で起こること聞かれてまず何が思い浮かぶでしょうか?

私は拘縮とまず頭に浮かびます。

麻痺側の手足は、関節の拘縮を起こしやすい傾向にあります。自動運動をしないことで、関節を構成する関節包、靭帯、腱、筋などが短縮・硬化し、伸展性が悪くなり、拘縮をきたします。

では実際、体内でどのようなことが起きているのでしょうか?
拘縮の過程をカリエの痛みシリーズから抜粋して考えてみましょう。




以上のように述べられています。

さらに少し進行して、関節拘縮から強直への過程をまとめると、

局所の循環障害がおこり、これが軟部組織の細胞の浸潤をまねき、線維素を析出、
結合組織が増殖、関節包の狭小化がおこり関節軟骨の変性壊死と重なり、
関節腔内の線維性癒着、骨性強直へと進展していきます。




※内圧の亢進
 関節内の血管にうっ血が生じると、血管周囲の軟部組織が浮腫を生じる。
 その結果血管内圧が上昇し、組織内に滲出液が増し、浮腫はさらに促進する。
 これらは、関節内圧をさらに上昇させ、関節液の吸収速度を遅延させる。
 この結果血管壁細胞が栄養障害に陥り、これらの悪循環が、関節構成体軟部組織の
 肥厚と退行変性をもたらし、関節拘縮の発現につながる。

どうでしょうか?浮腫が起こることで関節拘縮が起こる過程が理解していただけたでしょうか?

浮腫を早期に軽減さえておくことがその後のリハビリの経過にもつながってくると思いませんか?

次回は実際にどのように管理をしていくか、治療していくかについて話したいと思います。次回が浮腫についての最終メルマガです。お楽しみに。