妻の詰子には持病があり、1ヶ月ごとに血液検査のため診察を受けいる。
今日は診察の日だが、詰子は風邪をひいていて、今回の検査はそれどころではなかったようだ。

詰子に検査結果を聞く。

「検査はどうだった?」
「まあまあ。それより風邪薬を出してくれた」
「そうなんだ」
「風邪っぽいって言ったから、聴診器で肺の音を聞いてくれた」
「なるほど。肺炎が恐いんだな」
「『カロナール(解熱鎮痛剤)もいる?』って聞かれたから『お願いします』って言っておいた」

あとがき

詰子の血液検査の結果は良好で問題なしでした。

おかげさまで熱は下がったのですが、鼻水と咳が続いています。
大事を取ってゆっくり休むことにします。

昨日から僕と妻の詰子は風邪で体調が悪い。
そして僕たちは車で移動中だ。
助手席の詰子はマスクをしているが顎にかけたままで、マスクの用をなしていない。

詰子がゴホゴホと咳をする。
僕は無意識に窓を開けて喚起をする。

「あのさ~オツトくん、私をバイ菌みたいに扱わないで」
「だって超密室なのに咳全開だもん」
「もう、オツトくん、性格悪すぎ」
「いやいや、何で俺が悪いことになってるの?」
「ハハハハ」

あとがき

二人して風邪です。
おやすみなさい。
 

妻の詰子がニヤニヤして話しかけてくる。
何か嫌な予感がする。

「オツトくん、あのさ~」
「いいえ、お断りします」
「は!? お昼ごはんでも食べに行こうかなと思ったんだけど……」
「そうなの?」
「何を言われると思ったの?」
「ニヤニヤしてたから、何か面倒なことを頼まれるのかと思ったよ」
「例えば?」
「ん~、段ボールを片付けてこいとか」
 

あとがき

これはいけませんね。
とんだ勘違いでした。

20年も夫婦をやっているので、顔つきで詰子が何を考えているのか分かると思っていました。
てっきり詰子が頼みごとをしてくると思ったのですが違っていましたね。

詰子ちゃん、ごめんね。

 

妻の詰子が体重を測っている。
医者から体重を落とすように言われているので、その管理は重要だ。

「詰子ちゃん、体重、何キロだった?」
「知らん」
「ハハハハ」
「何を笑ってるの?」
「知ってるくせに知らんって言ってくるもん」
「ーーーー」
 

あとがき

言いたくないのか、言うのが面倒なのかよく分かりません。
たぶん、体重が思い通りにコントロールできていないので納得がいかないんだと思います。

さて、詰子は今年の2月から医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用しています。
そのおかげで持病の悪化も抑えられています。
女性に体重を聞くのはナンセンスという話がありますが、健康のことを考えるとそうも言ってられませんからね。

 

妻の詰子を取引先まで車で送って行くことになった。
月に数回ほど行き来する通い慣れた道だ。
目的地に無事に到着した。

「あれ? 詰子ちゃん、隣の建物が無くなってるじゃん」
「ホントだ」
「何が建ってたっけ?」
「ん~、何だったっけ?」

あとがき

何年も月に数回のペースで来ているのに思い出せません。
しかも二人とも。
情けなくなります。


月に数回のペースで行く取引先の隣の建物など、どうでもいい事は思い出せなくても構わないのですが、仕事や人との約束など、大事なことを思い出せないのは困ります。
普段から大事なことを忘れないようにメモをしますが、そのメモをどこに置いたのか忘れます。
皆さんはどのようにしているのでしょうか。