OTSURUちゃんの四方山話 -14ページ目
湯灌は
約1時間半ほどかかったろうか・・・
終わって会場近くに戻ったら
喫茶室に
既に参列の方々が
何人か来られていた
まだちょっと時間が早いけど
??
あのお二人は??
喫茶室でコーヒーを
飲んでおられる男性二人
昨日 上妹が
「電話したけどおじいさんが出て
用量を得ない
返事がもらえない」
と言っていた方じゃあありませんか?
参加なしの枠に入れてしまって
人数にカウントされてないよ!
誰かに確かめられて
来られたのね
早速恐る恐るご挨拶に行ったら
間違いなかった
おじいさん(父のいとこ)と
その息子さんだった
通夜振る舞いにも
残ってくださるとのこと
名簿に加えておかないと
そんなことをしている
喫茶室の片隅で
今日明日と担当してくださる
スタッフの方と
打ち合わせも同時進行
名刺をいただき
・・?
さっき
湯灌されてた男性!
これはこれは
宜しくお願いいたします
何度か今朝早くから
電話でお話はしていましたが
スタッフのFさん
この方と三人四脚で
二日間の通夜葬儀を進めることとなる
早速
OTSURU家を通して発注した
生花と籠盛
OTSURU家に請求書が来た
発注した方から
通夜の前に
お金を集金してFさんに渡し領収書をもらい
発注者に領収書を渡す
こんなことまで
喪主(の妻)がするんかいな
そうなんです
こんなことも喪主(の妻)がするんです
参列に来てくださった方々には
ご挨拶をして
通夜振る舞いまで残っていただくよう
お話を付けておく
残っていただける方にはその席で
明日の予定を聞き出すことが出来る
精進落としのお食事を食べられるのか
初七日まで残っていただけるのか
通夜振る舞いの参加人数が
予定より多かったり少なかったりすると
オードブルの量を変えなければならない
それでもオードブルだから 何とかなる
Fさんから
参列の皆さんに
ここの喫茶室を
せいぜい使っていただくよう
お話しくださいといわれた
せっかくの予約・飲み放題
有効に活用してくださいと・・・
早速皆さんに声をかけて
喫茶室に来ていただきよう
ご案内
お陰で
みんな喫茶室に集まり
あちこち散らばらないで
話をすることもしやすかった
今朝早く作った
名簿を片手に
皆さんにご挨拶して回る
これが大変・・・
何せ
顔と名前が一致しない
OTSURUがあったことのない
会ったとしても記憶のない人ばかり
OTSURU夫婦の結婚式には
来ていただいたはずだけど
そんなもん覚えてるかいな
気の置けない親戚のお姉さんに
いちいち
「あの人誰?」
「○○さんやで」
と確認しながら
「本日は忙しいところ・・」
「このたびは・・」
「通夜の後にお食事を
用意させていただいていますので」
「いやいやお気遣い無く」
「いえいえ父の思い出話を
お聞かせください」
「はい ではいただいていきます」
聞き出すのが大変
それでも何とか・・・
全員の予定を聞き取ることが出来た
上の妹の子供(甥姪)が
通夜会場の入り口で
会場スタッフの方に容量を聞いて
早速受付をしてくれていた
記帳カードに名前を書いてもらって
お香典を受け取って
粗供養・挨拶状を渡し
通夜振る舞いまで残っていただくように
声をかけてもらっている
OKだったら名簿にチェックを入れるよう
表を作ってある
ちょっとでもうまく事が運ぶよう
できうる限り準備したのだが・・
通夜会場に行ってみると
喫茶室に来なかった方々が
何人か・・
名前の分からない人がいて
判明するまでが大変
ここですでに通夜の開式20分前
通夜に来る人
通夜だけに来る人
通夜葬儀に来る人
葬儀だけに来る人
ここで大体の判断がついた
Fさんから
「ご住職が来られたら
すぐにご挨拶に入ってもらいますからね」
と言われており
アタフタしてる間に
ご住職が来られた
ご住職とはお久しぶりである
10年前までは
年元旦に子供を連れて
ご挨拶に10年間ほど行っていた
お顔は覚えている
喪主夫婦でご挨拶
Fさんから
あまり長くならないように言われていた
でも
ちょっと思い出話が・・
ご住職も父のことはしっかりご存じであり
4年前ぐらいでしたかいなあ
お参りに車運転してこられて
もうこれが最後です
運転はやめます云うてはりまして
免許返上の前に
菩提寺さんに行ってたんやね
お父さん
さて
時間は刻々と
午後5時55分
全員集まり
通夜の開始となる
午後0時半
葬儀社に到着
玉光の間には
立派な祭壇

正面には父の遺影
いい顔してるお父さん
優しく微笑んでるし
知的だし
いい写真やった
首下の黒スーツは後付け
素敵に加工していただいた
遺影の向かって左横に
勲章の額
祭壇を中心に
式場の両壁に
既にたくさんの生花が並んでいた
まだ準備段階で
全部はそろっておらず
名前の看板だけ
椅子の上に置いてあって
んん??
知らん名前の会社から・・
よく知ってる名前の会社から・・
あれまあ
どこかからお聞きになって
お供えしてくださったんだ
ありがたいことです
籠盛もいくつか・・
OTSURUの実妹弟には
お花はたくさんありそうやから
籠盛を一つずつ
供えてもらった
小OTSURUと
TSURU太郎は
早速控室に入り
電動マッサージチェアの
恩恵にあずかっていた
ええ気持ちやわあ・・って
あんたら 気楽でええなあ
控室に
お父さんの最後の朝ごはんが
置いてあった
結構な朝定食
OTSURUはここまで
何にも食べてない・・?
いや、パンつまんだり
どら焼き食べたり
それにこんな時
お腹なんかすいてないわ
と思ったが
1000円の朝ごはん
おじいちゃんの
最後の朝ごはん
誰も「食べる」って言わないし
こういうときって
だいたいOTSURUが
食べることになる・・よね
いただきました
おいしく美味しく
残さずいただきましたよ
お父さんと一緒にね
ごちそうさま
さあ
何かわからん
「湯灌」です
近い親族
みんなが集まってきた
妹たち
甥姪
そして母も・・・
車いすをすぐに用意して
早速座ってもらった
母は上妹にちゃんと説明は聞いているが
どうしても
「お父ちゃんは
山(実家)で死んだ」
と思っているようだ
「お父さんは
病院で亡くなったんよ」
の言葉は
その時はわかっても・・・繰り返す
亡くなったことはわかっている
「しなはってんなあ」
「そう お父さんしなはんってんよ」
これからの予定を皆に少し伝えて
通夜葬儀の受付を
上妹の息子二人と娘(甥姪)に頼むこととした
快く引き受けてくれた
いただいた香典も
会計係の上妹に渡していくことになるので
これが間違いない
湯灌の準備ができたと
呼び出しがあった
午後3時
湯灌の儀
式場に入ったら
大きな浴槽と
横に父が寝ていた
男女2名の湯灌担当者
後日調べると
これは湯灌師という
専門職であるとのこと
湯灌師とは
葬儀に際し
故人(遺体)を入浴させ洗顔
洗浄を施す湯灌という仕事をする職業
初めに女性の方が
湯灌についての説明をしてくださり
これから行われることの意味を
教えてくださった
父を抱きかかえて
浴槽の中へ
父は全裸であるが
大きなタオルで巻かれている
痩せて痩せて
タオルの中の父の身体は
本当に骨だけのように見えた
葬式の時一般によく言われるように
何かと「逆さ」が出てくる
お湯は逆さにかけ
逆さから洗い・・・
皆さんも
お湯をかけてあげてください
と言われ
みんなで柄杓で少しずつ
お湯をかけた
湯灌師は父の身体を
隅から隅まで
ボディシャンプーで
指の間から
頭足先まで
しっかり洗って
きれいに拭き清めて
一連の動きは
決められた順番を決められた方法で
流れるように
静かに静かに
「儀式」に違いないものであった
良く拭いて
髪はドライヤーで乾かして
そしてこの続きで
納棺
御棺の中の父
やせ細った父の顔を
少しでもふくよかにさせるため
湯灌師の方の技術で・・
生前の元気な時に近い
父になっていった
母もこの父の姿を見て
「亡くなった」という事実を
しっかり受け止めたと思う
温かいお風呂に入った身体は
死後硬直も緩んで
胸の上で
しっかり指を組むことが
出来るようになる
藁草履や紙のお金は
湯灌師さんが用意していた
入れますか?って聞かれた
入れていただきました
湯灌
おくりびと
映画があったけど
しっかり見てない
こんな場面があったんだろうか
きれいな身体で納棺された父は
これですっかり
葬儀の準備が整い
祭壇の前に
安置されるとこととなる
通夜当日
起きてしばらくは
本日出席者名のリスト作成
午前7時半
遺影作成の写真屋さんに電話をしてみた
昨日深夜送ったデータの中に
とてもいいのがあったので
それで・・とのお話
OTSURUもそれが一番と思っていたので
独断で決めてしまった
でも誰が見てもこれが一番だといえる
とってもいい表情の物
きっといい遺影になる
写真屋さんにも
データが完璧だから
作りやすいって褒めていただいた
甥っ子の撮った一枚
甥っ子にはお礼を言っておかないと・・
実はこのいい写真には
母の物もある
父と母を
一緒の条件で撮ったみたい
(甥っ子からしたら
じいちゃんばあちゃん)
そのつもり(・・遺影用)で
とったんちゃうかなあ・・
本日は
午後3時から
「湯灌(ゆかん)」があるため
午後2時半までには
葬儀社に行く予定
親族には連絡しておいたが
必ず出席しなくてもよいことは
伝えた
だいたい
「湯灌」って・・
OTSURUは
見たことも聴いたこともない
何時もなら
グーグルで調べまくるところだが
そんな暇がなかった
これからは
喪服になる
以前からそんなこともあると
準備はしていたので
迷うことも困ることもなく
家族全員整った
午前11時30分
夫は寝ている
可愛い葉月ちゃんを
動物病院のホテルにあづけるため
小TSURUと家を出る
何時もの病院
何時もの看護師さん
葉月ははしゃいで
抱っこされていった
帰宅後
出掛ける準備
午後12時
忘れ物の無いように
所持品を整えて
夫に
「スマホ持ったか!」
と聞かれ
「もっとるわ」
「ハイ」と返事
通夜は午後6時
湯灌は午後3時
湯灌に立ち会う
親族は午後2時半集合
喪主家族は
出来るだけ早く
行っとかなあかん
上妹には
母を連れてきてもらうことに
ホームに入っている母
父がいなくなって
上妹からちゃんと
話を聞いているはずだが
わかっているかなあ
お父さんが亡くなったこと
理解できただろうか
上妹の話では
「ちゃんとわかったみたい」
お母さん
お父さんは亡くなったよ
70年連れ添った夫の死を
理解できなかったら
それはそれで
幸せかな
でも
老いることは
哀しい

