OTSURUちゃんの四方山話   -14ページ目

OTSURUちゃんの四方山話  

「洞不全症候群」でペースメーカを入れるために入院したら
「ブルガダ症候群」であることが判明し
2013年にICD(埋め込み型除細動器)を入れました
ICDのペーシング機能と除細動機能に守られて
「普通」の生活を送っています 
     

湯灌は

約1時間半ほどかかったろうか・・・

 

終わって会場近くに戻ったら

喫茶室に

既に参列の方々が

何人か来られていた

まだちょっと時間が早いけど

 

??

 

あのお二人は??

 

喫茶室でコーヒーを

飲んでおられる男性二人

 

昨日 上妹が

「電話したけどおじいさんが出て

用量を得ない

返事がもらえない」

と言っていた方じゃあありませんか?

 

参加なしの枠に入れてしまって

人数にカウントされてないよ!

 

誰かに確かめられて

来られたのね

 

早速恐る恐るご挨拶に行ったら

間違いなかった

 

おじいさん(父のいとこ)と

その息子さんだった

 

通夜振る舞いにも

残ってくださるとのこと

名簿に加えておかないと

 

 

そんなことをしている

喫茶室の片隅で

今日明日と担当してくださる

スタッフの方と

打ち合わせも同時進行

 

名刺をいただき

 

・・?

 

さっき

湯灌されてた男性!

 

これはこれは

宜しくお願いいたします

 

何度か今朝早くから

電話でお話はしていましたが

 

スタッフのFさん

 

この方と三人四脚で

二日間の通夜葬儀を進めることとなる

 

早速

OTSURU家を通して発注した

生花と籠盛

OTSURU家に請求書が来た

 

発注した方から

通夜の前に

お金を集金してFさんに渡し領収書をもらい

発注者に領収書を渡す

 

こんなことまで

喪主(の妻)がするんかいな

 

そうなんです

 

こんなことも喪主(の妻)がするんです

 

参列に来てくださった方々には

ご挨拶をして

通夜振る舞いまで残っていただくよう

お話を付けておく

 

残っていただける方にはその席で

明日の予定を聞き出すことが出来る

 

精進落としのお食事を食べられるのか

初七日まで残っていただけるのか

 

 

通夜振る舞いの参加人数が

予定より多かったり少なかったりすると

オードブルの量を変えなければならない

それでもオードブルだから 何とかなる

 

Fさんから

参列の皆さんに

ここの喫茶室を

せいぜい使っていただくよう

お話しくださいといわれた

せっかくの予約・飲み放題

 

有効に活用してくださいと・・・

 

早速皆さんに声をかけて

喫茶室に来ていただきよう

ご案内

 

お陰で

みんな喫茶室に集まり

あちこち散らばらないで

話をすることもしやすかった

 

 

今朝早く作った

名簿を片手に

皆さんにご挨拶して回る

 

これが大変・・・

 

何せ

顔と名前が一致しない

OTSURUがあったことのない

会ったとしても記憶のない人ばかり

 

OTSURU夫婦の結婚式には

来ていただいたはずだけど

そんなもん覚えてるかいな

 

気の置けない親戚のお姉さんに

いちいち

「あの人誰?」

「○○さんやで」

と確認しながら

 

「本日は忙しいところ・・」

「このたびは・・」

「通夜の後にお食事を

用意させていただいていますので」

「いやいやお気遣い無く」

「いえいえ父の思い出話を

お聞かせください」

「はい ではいただいていきます」

 

聞き出すのが大変

 

それでも何とか・・・

 

全員の予定を聞き取ることが出来た

 

 

上の妹の子供(甥姪)が

通夜会場の入り口で

会場スタッフの方に容量を聞いて

早速受付をしてくれていた

 

記帳カードに名前を書いてもらって

お香典を受け取って

粗供養・挨拶状を渡し

通夜振る舞いまで残っていただくように

声をかけてもらっている

 

OKだったら名簿にチェックを入れるよう

表を作ってある

 

ちょっとでもうまく事が運ぶよう

できうる限り準備したのだが・・

 

 

 

通夜会場に行ってみると

喫茶室に来なかった方々が

何人か・・

名前の分からない人がいて

判明するまでが大変

 

ここですでに通夜の開式20分前

 

通夜に来る人

通夜だけに来る人

通夜葬儀に来る人

葬儀だけに来る人

 

ここで大体の判断がついた

 

 

Fさんから

「ご住職が来られたら

すぐにご挨拶に入ってもらいますからね」

と言われており

 

アタフタしてる間に

 

ご住職が来られた

 

ご住職とはお久しぶりである

 

10年前までは

年元旦に子供を連れて

ご挨拶に10年間ほど行っていた

 

お顔は覚えている

 

喪主夫婦でご挨拶

Fさんから 

あまり長くならないように言われていた

 

でも

ちょっと思い出話が・・

ご住職も父のことはしっかりご存じであり

 

4年前ぐらいでしたかいなあ

お参りに車運転してこられて

 

もうこれが最後です

運転はやめます云うてはりまして

 

免許返上の前に

菩提寺さんに行ってたんやね

お父さん

 

さて

時間は刻々と

 

午後5時55分

 

全員集まり

通夜の開始となる

午後0時半

葬儀社に到着

 

玉光の間には

立派な祭壇

 

 

正面には父の遺影

いい顔してるお父さん

優しく微笑んでるし

知的だし

いい写真やった

首下の黒スーツは後付け

素敵に加工していただいた

 

 

遺影の向かって左横に

勲章の額

 

祭壇を中心に

式場の両壁に

既にたくさんの生花が並んでいた

 

 

 

まだ準備段階で

全部はそろっておらず

名前の看板だけ

椅子の上に置いてあって

んん??

知らん名前の会社から・・

よく知ってる名前の会社から・・

 

あれまあ 

どこかからお聞きになって

お供えしてくださったんだ

 

ありがたいことです

 

籠盛もいくつか・・

 

OTSURUの実妹弟には

お花はたくさんありそうやから

籠盛を一つずつ

供えてもらった

 

 

小OTSURUと

TSURU太郎は

早速控室に入り

電動マッサージチェアの

恩恵にあずかっていた

 

ええ気持ちやわあ・・って

 

あんたら 気楽でええなあ

 

控室に

お父さんの最後の朝ごはんが

置いてあった

 

結構な朝定食

 

OTSURUはここまで

何にも食べてない・・?

いや、パンつまんだり

どら焼き食べたり

 

それにこんな時

お腹なんかすいてないわ

 

と思ったが

 

1000円の朝ごはん

 

おじいちゃんの

最後の朝ごはん

 

誰も「食べる」って言わないし

こういうときって

だいたいOTSURUが

食べることになる・・よね

 

いただきました

おいしく美味しく

残さずいただきましたよ

 

お父さんと一緒にね

 

ごちそうさま

 

さあ 

何かわからん

「湯灌」です

 

近い親族

みんなが集まってきた

妹たち

甥姪

そして母も・・・

 

車いすをすぐに用意して

早速座ってもらった

 

母は上妹にちゃんと説明は聞いているが

どうしても

「お父ちゃんは

山(実家)で死んだ」

と思っているようだ

 

「お父さんは

病院で亡くなったんよ」

の言葉は 

その時はわかっても・・・繰り返す

 

亡くなったことはわかっている

 

「しなはってんなあ」

 

「そう お父さんしなはんってんよ」

 

これからの予定を皆に少し伝えて

通夜葬儀の受付を

上妹の息子二人と娘(甥姪)に頼むこととした

 

快く引き受けてくれた

 

いただいた香典も

会計係の上妹に渡していくことになるので

これが間違いない

 

湯灌の準備ができたと

呼び出しがあった

 

 

 

午後3時

湯灌の儀

式場に入ったら

大きな浴槽と

横に父が寝ていた

 

男女2名の湯灌担当者

 

後日調べると

これは湯灌師という

専門職であるとのこと

湯灌師とは

葬儀に際し

故人(遺体)を入浴させ洗顔

洗浄を施す湯灌という仕事をする職業

 

初めに女性の方が

湯灌についての説明をしてくださり

これから行われることの意味を

教えてくださった

 

 

父を抱きかかえて

浴槽の中へ

 

父は全裸であるが

大きなタオルで巻かれている

 

痩せて痩せて

タオルの中の父の身体は

本当に骨だけのように見えた

 

葬式の時一般によく言われるように

何かと「逆さ」が出てくる

お湯は逆さにかけ

逆さから洗い・・・

 

皆さんも

お湯をかけてあげてください

と言われ

 

みんなで柄杓で少しずつ

お湯をかけた

 

湯灌師は父の身体を

隅から隅まで

ボディシャンプーで

指の間から

頭足先まで

しっかり洗って

 

きれいに拭き清めて

一連の動きは

決められた順番を決められた方法で

流れるように

静かに静かに

「儀式」に違いないものであった

良く拭いて

髪はドライヤーで乾かして

 

そしてこの続きで

 

納棺

 

御棺の中の父

 

やせ細った父の顔を

少しでもふくよかにさせるため

湯灌師の方の技術で・・

 

生前の元気な時に近い

父になっていった

 

母もこの父の姿を見て

「亡くなった」という事実を

しっかり受け止めたと思う

 

温かいお風呂に入った身体は

死後硬直も緩んで

胸の上で

しっかり指を組むことが

出来るようになる

 

藁草履や紙のお金は

湯灌師さんが用意していた

 

入れますか?って聞かれた

入れていただきました

 

 

湯灌

 

おくりびと

 

映画があったけど

しっかり見てない

 

こんな場面があったんだろうか

 

きれいな身体で納棺された父は

これですっかり

葬儀の準備が整い

祭壇の前に

安置されるとこととなる

通夜当日

 

起きてしばらくは

本日出席者名のリスト作成

 

午前7時半

遺影作成の写真屋さんに電話をしてみた

 

昨日深夜送ったデータの中に

とてもいいのがあったので

それで・・とのお話

OTSURUもそれが一番と思っていたので

独断で決めてしまった

でも誰が見てもこれが一番だといえる

とってもいい表情の物

 

きっといい遺影になる

 

写真屋さんにも

データが完璧だから

作りやすいって褒めていただいた

甥っ子の撮った一枚

甥っ子にはお礼を言っておかないと・・

実はこのいい写真には

母の物もある

父と母を

一緒の条件で撮ったみたい

(甥っ子からしたら

じいちゃんばあちゃん)

そのつもり(・・遺影用)で

とったんちゃうかなあ・・

 

 

本日は

午後3時から

「湯灌(ゆかん)」があるため

午後2時半までには

葬儀社に行く予定

親族には連絡しておいたが

必ず出席しなくてもよいことは

伝えた

 

だいたい

「湯灌」って・・

OTSURUは

見たことも聴いたこともない

 

何時もなら

グーグルで調べまくるところだが

そんな暇がなかった

 

 

 

これからは

喪服になる

 

以前からそんなこともあると

準備はしていたので

迷うことも困ることもなく

家族全員整った


 


 

 

午前11時30分

夫は寝ている

 

可愛い葉月ちゃんを

動物病院のホテルにあづけるため

小TSURUと家を出る

 

何時もの病院

何時もの看護師さん

 

葉月ははしゃいで

抱っこされていった

 

 

帰宅後

出掛ける準備

 

午後12時

忘れ物の無いように

所持品を整えて

夫に

「スマホ持ったか!」

と聞かれ

「もっとるわ」

「ハイ」と返事

 

 

通夜は午後6時

 

湯灌は午後3時

湯灌に立ち会う

親族は午後2時半集合

 

喪主家族は

出来るだけ早く

行っとかなあかん

 

上妹には

母を連れてきてもらうことに

 

ホームに入っている母

父がいなくなって

上妹からちゃんと

話を聞いているはずだが

 

わかっているかなあ

 

お父さんが亡くなったこと

理解できただろうか

 

上妹の話では

「ちゃんとわかったみたい」

 

 

 

お母さん

お父さんは亡くなったよ

 

70年連れ添った夫の死を

理解できなかったら

それはそれで

幸せかな

 

でも

 

老いることは

哀しい