この酒は危険だ、これを飲んでしまうと、そのあとどんな美酒を飲んだとしても、物足りない。
なんせ純米でアルコール度数が20度を超えるとか、ちょっと考えられない。規格外の迫力である。
自分の縄張りの中では、とにかく、あらゆる酒への欲級を満たしてくれる酒である。
逆説的に考えると、普段飲んでいる酒は、どこか物足りないから、毎日飲んでしまうのかな。とは言え、毎日玉川でも多分なんの問題もなさそうだが、さすがに疲れそうだ。
さて、この玉川にも何種類か売れ筋があるが、やはり、山廃の無濾過生原酒が最高だ。しかも五百万石の26BY。
立ち香は控えめながら、含み香はパっと雪洞か提灯に灯りがついたかのような、贅沢な華やかさを感じる。山廃特有の渋い甘さ。一年寝かせた苦味。
これを飲んでしまった後は、同じ山廃のかなり濃醇系の生原酒あたりでワンクッション置かなければ、何飲んでもまるで力が無いように感じてしまう。これはこれで難しいものだ。

