前橋市小田島町の供養塔。
風化防止のため建屋に入っています。
文化財保護の観点からとても必要な措置ではありますが、晴れた日の写真撮影にとっては厄介です。
明暗差が激しくてのめしこきの腕では撮影できません。ハーフNDフィルター持っていませんし。
だから曇天の翌日、車で再訪です。
高さ124cmの石に阿弥陀坐象を浮き彫りにしたもので、1240年(元治元年)に橘清重が若くして亡くなった我が子のために造立したものです。
中央の阿弥陀座像の右脇に観音菩薩、左脇に勢至菩薩を表す梵字が彫られ、阿弥陀三尊を表現してます。阿弥陀如来を表した県内最古の石造物です。
そのことが像の下の銘文に刻まれているそうですが、読み取れませんでした。
1240年というと鎌倉時代初期で御成敗式目(1232年)の執権北条泰時の時代です。
小島田の伝承によると、当時チョウメンジという寺の大門があったところにこの供養碑があります(現在も小字は大門跡)。チョウメンジゆかりの有力者である橘清重が大門の側に立てたという事かも知れません(上大島町自治会:永明地区の歴史)。