台風一過の昨日（６月３日）、我が家の出来事を歌にしてみました。本当はダ・カーポさんに歌っていただきたいところですが、それは無礼過ぎます。
ダ・カーポさんに合わせて、皆様に大きな声で歌っていただけると嬉しいです（笑）。
抜根するって本当ですか
雨上がりの朝 とどいた一枚の写真
畑の中では
緑の雑草群れていた
抜根しろって本当ですか
コタツのあなたは寝そべるだけ
バイクの落車の腰痛で
介護でひと月たったけれど
あなたの帰りを待っていた
待っていた
病み上がりの腰 妻の視線痛い
出口のすぐ前で腰を押さえて立ち止まる
抜根するって本当ですね
ヨチヨチ歩きのその腰も
ホントはそんなに痛くない
もうすぐ畑は終わるから
できたらあなたに頼みたい
この庭も
ルルル・・・
抜根するって本当ですね
居間であなたを案じます
せんべい食べて祈ります 頑張って
ルルル…
抜根するって本当ですね
ルルル…
音楽評論家 嘘秤搗人（うそばかりつくひと）さんの解説
朝寝床でまどろんでいる所に「天気良いから草むしりしてくれない？」とライン受けた妻は、居間でごろ寝の夫に「もう一か月も介護してやったんだからね。よくなってるでしょ」と圧を込めて問いただします。
気おされた夫は抵抗する間もなく自分がやるよと。
「草取りするって本当ですね」と念を押されて勝負ありです。玄関から畑まで夫は当てつけのように腰痛いアピールをしながら向かいます。
古来、妻は上さんとも言います。上さん＝神さんですから、上の写真でカミさんの祟りに触れないよう夫は畑でひれ伏しているのです。
かわいい子には旅をさせよという諺がありますがそれは子供時代だけではなく、青年なっても老年になっても、修行は墓場まで続くのです。
この歌はそんな壮大な真理を日常の一コマで表現しているのだと思います。