戦いをじっと見守り、時には気合を入れて、
牛が良さを発揮したら勢子は「よしたー」と賞賛します。
両牛が力を出しあった、これ以上戦ったらどちらかが傷つく、そんな時勢子長の判断で試合を分けます。後脚に綱をかけ、
後脚に綱をかけ、
牛の動きを止めます。
と同時に、鼻をとります。
興奮している牛も鼻を取られるとおとなしくなります。
時には失敗して、牛が逃走することもあります。
時には事故になりそうなことも。
牛は人を襲うことはないのですが、どさくさに紛れて踏みつけられたり角が当たったりしたら大事故になります。今回はすぐに他の勢子が助け出しました。勢子も気の抜けない真剣勝負です。
両牛分けたら、場内引き回しです。
このテンガロンハットの牛持ちは、岩手県久慈市の柿乃花牧場の社長さんで、今回は柿乃花ライオン、柿乃花ゴールドという横綱級の2頭を参加させていました。
越後の角突き牛は岩手から導入されることが多いのですが、故松井治二さんによればかつて鍛冶が盛んな三条に南部から砂鉄を運んで来て、置いていったのが岩手とのつながりの由来だそうです。
戦い終わって、牛も勢子も満足した様子で場内を一周しました。牛と勢子に観客から暖かい拍手が送られます。