上言陽公行 友悌無等夷

shàngyán Yánggōng xíng, yǒutì wú děngyí

まず初めに、陽公の行いについて、兄弟の仲が良いこと、匹敵するものがなく、


骨肉同衾裯 至死不相離

gǔròu tóng qīnchóu, zhì sǐ bù xiānglí

兄弟は同じ寝具を使って寝て、死ぬまで離れませんでしたと言います。


次言陽公迹 夏邑始棲遲

cìyán Yánggōng jī, Xiàyì shǐ qīchí

次に、陽公の行いについて、夏邑に始め棲遲(せいち、隠遁生活)していたとき、


鄉人化其風 少長皆孝慈

xiāngrén huà qífēng, shàozhǎng jiē xiàocí

村人はその気風に感化されて、若者は年長者によくつかえ、年長者は若者をよくいつくしむようになりましたと言います。


次言陽公道 終日對酒卮

cìyán Yánggōng dào, zhōngrì duì jiǔzhī

次に、陽公のやり方について、終日酒盃に対しては、


兄弟笑相顧 醉貌紅怡怡

xiōngdì xiào xiānggù, zuìmào hóng yíyí

兄弟は笑って相顧りみながら、酔った顔は赤くにこにこしていたと言います。


次言陽公節 謇謇居諫司

cìyán Yánggōng jié, jiánjián jū jiànsī

次に、陽公の志を固く守ることについて、天子を諌める役にあったときは、謇謇(けんけん)として(直言をして)、


誓心除國蠹 決死犯天威

shì xīn chú guódǔ, jué sǐ fàn tiānwēi

國蠹(こくと、国賊)を除くことを心に誓い、死を決して、天子の威光を犯しました(直言をしました)と言います。


終言陽公命 左遷天一涯

zhōngyán Yánggōng mìng, zuǒqiān tiān yīyá

最後に陽公の運命について、左遷され、天下の果ての一つの


道州炎瘴地 身不得生歸

Dàozhōu yánzhàng dì, shēn bù dé shēng guī

道州は南方の暑さと湿気で病気になる土地で、その身は生きて帰ることができませんでしたと言います。


(四)に続く


画像は白居易