少し前までの時代は主張をいうときに、「とにかく優しく、肯定」というスタイルが主流でした。でも最近は、そこに少し毒を入れたり、辛口な意見を言う人が増えています。
それは、時代がそれを求めているからとも言えますが。
ただ、その本質は何なのかと考えたとき、 「この嘘だらけの時代で、本物って何? 本当のことって何?」という問いに対して、 毒舌が分かりやすいバロメーターになっているからです。
なぜか「毒を言う人 = 本当のことを言っている人」というイメージが定着してしまっているんですよね。 実際はものごとの一面でしかないはずなのに。一般的な解釈では「毒を言う人は本心を隠さずズバズバ言う人」みたいな感じになっています。エンタメは別として。
さらにそこに
- 正論
- しっかりしたロジック
- データや実績、豊富な事例、自分で試した経験
を体系的にまとめて、「毒」をまじえて本音っぽく語ると、 「あ、この人本物だ……」と錯覚されやすい。
今の時代(2026年)を象徴しているのは、まさにこの流れだと思います。 相手の考え方・やり方・行動をいちいち切って、注目を集める。
実際にそれで人の行動が変わったり、結果が出たりすると「やっぱり正しかった!」と強化されていく。
でも、本当に毒を吐く必要ってあるのかなと思っています。
結局その手法の本質は、 相手が信じ込んでいる前提を一度バッサリ切る(デコードする)ことで、 相手も見ている人も一瞬止まる。
その「止まった瞬間」に、理路整然と、かつ熱を込めて何かを伝える。 するとスッと通って、発信者の権威が上がっていく——そういう仕組みです。
普通に淡々と、優しく言えばいいだけじゃないのかなと。 何か問題やエラーがあれば、
・そのエラーを全部書き出して指摘する
・もしくは「ここが分かっていないなら、こうやるとうまくいく可能性が高いよ」というチェックリストを提示する
体系立てて、 「この部分が足りていないから、こう改善したらどう?」 と普通に伝えるだけで十分なはずです。
なのに、 本でもYouTubeでもTikTokでもInstagramでもニュースでも、 丁寧に言葉や、考えや行動や結果を斬っている。
エンタメならいいですが、それよりも、
「こう考えたらもっと面白くなるよ」
「こうやったら改善するかも」
そういう提案を淡々と優しくする方向にシフトしたら
もっと生きやすい世の中になるなと
思います。