母さんがクリニックへ通うことになった。
ひとつ向うの駅にあるという。
一人では行けそうもないので、
娘が一緒に行ってくれるそうだ。
訪問診療に来ている医者のところだというので、
「薬は毎回早く出してくれるように言ってくれ。」と言っておいた。
母さんは朝から支度して娘を待っていた。
娘が迎えに来て出かける時に
「昼過ぎるかもしれないけど。」と言っていた。
私の昼ごはんは用意してあったので、
「ゆっくししてくればいい。」と送りだした。
二人が帰ってきたのは昼ちょっと過ぎだった。
「昨日、看護師さん呼んだんだって?
なんで言ってくれなかったの?」と
娘が帰ってくるなり言う。
そうだったかな。
なぜ呼んだんだろう。
薬がなかったからかな。
まあ大したことではないのだろう。
今日は薬もあるし、腹痛もないので大丈夫だ。
母さんは認知症検査もしたという。
娘曰く「同居は出来ないのか?と言われた。」という事だが、
母さんも私も二人の生活以外は考えられない。
たとえ娘でも、もう何十年も離れて暮らしていれば気も使うし、気がねだ。
医者にそんな事言われる筋合いもない。
今日が穏やかに過ごせるためには
二人でずっとやってきた暮らしをすることなんだ。
それしか考えられない。